地鎮祭のときに地縄張りをしてもらい、敷地の中に、どういう位置に建物が来るかを目で確かめてください。図面上と実際とでは、寸法や空間の印象がかなり違ってきますから、思い違いはないか、道路や隣地境界までの距離、南面の庭のスペース、隣家とのかかわり方(出入口、窓、屋根の高さ関係)も確認してください。とある。
「正確な建物の壁の位置や地盤面からの各部の高さを決めるための仮設杭を打つこと」(145ページより引用)とある。でも、なんで「遣り方」というのかまではわからなかった。本によっては「遣形」と記述しているものもある。
「水盛り」というのは、基礎屋さんによると、昔は高さが同じになるように決めるときに水を盛ってやったからだろうとのこと。そういえば、夫が日曜大工で水平をとるときも透明なホースに水を張ってやっていた。ここで、建設用語には訳わからないのがけっこうあるね、なんて話になる。ネコ車(手押しの一輪車)のネコは、なんでネコなんだろう、とかね。ほんとに、なんでネコなんだろう?
さて前出の『「家作り」に成功するマル秘情報』という本では「やり方」ではなく「ベンチマーク」という言葉を用い、「敷地の高さの基準となる点を決め、印すこと」と説明している。同書には
●地盤と建物の床の高さを決める
敷地は平坦ではありませんから、建物の高さを決めるためには、敷地の高さの基準になる点を決める必要があります。これをベンチマークといいます。
特に敷地に高低差があるときには、基礎埋め込みの深さが違ってきますので、総合的に決定しなければなりません。場合によっては、表面の土を削ったり、土を入れたりして、地盤面を調整する必要もでてきます。
(126ページより引用)
とあるが、我が家の場合、北側市道が敷地より1メートル弱高くなっているが、玄関だけが市道の高さのところ(中2階)になるため、基礎の高いところと低いところがある。どちらも埋め込みの深さは変わらないが、天端の高さが違う。ベンチマークに相当するのは、高基礎部分の天端の高さのようだ。整地が終わって更地になっている土地は、解体時に汚水の吸い込み層(深さ4メートルあったそうだ)や汲み取りトイレの穴を埋めるためにかなり使ってあるので、グランドレベル(GL)より低くなっている。そこで低くなっている分を数センチ見て、それに95センチ足したところが高基礎の天端=ベンチマークだ(基礎伏図を見ながら今日のことを振り返って考えてみると、たぶんそうだったんだと思う)。通常、基礎のために穴を掘ったあと残土処理が必要だが、GLまで盛土が必要な上、高基礎にした部分と北側市道の間は、市道の高さまで土を入れてしまう(だから基礎の北面には通気孔がない)ので、どうやら残土は全部敷地内で処分できそうな雰囲気だ。いいぞいいぞ。
遣り方出し開始。まず、地縄の外側60センチのところに、適当な間隔で杭を打ち込んでいく。
次にレーザー光線を発する測定器を使ってそれぞれの杭のベンチマークの高さのところに印を付ける。
この印の高さに、薄くて細長い材木(もちろん新品)を地面と並行に打ち付けたあと、ところどころに補強のための筋交いを入れる。筋交い用の材木は、ほかの現場で遣り方に使ったものをリサイクルしている。
できあがったのを見て基礎屋さんが、「こりゃ、くぐれてラクチンだ」と笑う。たしかに家の近所のどの新築現場でもこんなに背の高い遣り方は見たことがない。
続いて、遣り方に基礎の芯の位置を墨付けしていく。基礎伏図に書き込まれた寸法を二人で正確に図りながら正確に位置を決めていく。緊張感がひしひしと伝わってくるかんじ。
この作業が終わったところで午後1時になっていた。そして、お二人の共同作業はここまで。あとは、さっき墨付けたした芯の位置の両側6センチのところに(つまり基礎の厚みは12センチ)墨付けする作業が残っている。
現場監督さんは、基礎屋さんのトラックからユンボを降ろすのを手伝って、現場看板を建て終わると足早に次の現場へ。地縄張りとここまでの作業は、どの現場でも必ず現場監督が責任を持って行うとのことだった。ご苦労さまです。
基礎屋さんと私たちはお昼休み。昼食はお弁当持参とのことなので、「お茶を入れましょうか」と言うと、「お茶も熱いのを持って来ますから、気を使っていただかなくて結構ですよ」と魔法瓶を見せながら笑う。私たちもアパートに戻って昼食。
午後は、現場看板に転居先の住所を張り付けに現場に戻り、結局最後まで基礎屋さんのそばでウロウロしていた。1日そばにいて特に何をしていたわけでもないのだが、お二人からは雑談の合間に今何をしているか、これはなんのためにしているかなどの説明をしていただくことができ、初めて「水盛り遣り方」のなんたるかを理解するこができた。立ち会うことができてほんとによかったなあと思う。なんだかいっしょに工事をしていたような(仲間になったような)気になる。
午後3時に基礎屋さんが引き上げて、本日の工事は無事終了。
ところで現場看板だが、こんな小さな家なのに「○○邸」というのはどうにもこっぱずかしくて、事前に営業さんに「邸はやめてください」とお願いしてあった。看板にはあらかじめ「邸」が印刷されているのだが、用意された看板を見ると「邸新築工事」の「邸」の部分が白ペンキで消され、変わりに「様」と書いてあった。名字の後に夫の名前が、その下に私の名前が書かれ、それぞれに「様」が付いている(笑)。この看板は、「施工会社+施主」が「私たちがここに建ててます」ってことを知らせるものだと思っていたが、あそこが「様」だと、「施工会社」が「施主+α」に知らせるものになるような気がするけどなあ。うーむ。ま、いいか(笑)。
夜は、「遣り方無事終了おめでとう」と乾杯。15日は「地縄張りおめでとう」と乾杯、20日は「工事予定日無事終了、何もしなかったけど」と乾杯。夫は毎日残業でいっしょに夕食ができるのは週末しかないが、いっしょのときは、必ず何か理由を付けて乾杯している。ようするに理由はなんでもいいのだ(まるで不思議の国のアリスに出て来る3月うさぎみたいだな。あっちはお茶会だったけど)。こうして今夜もまた飲み過ぎる。
●11/24(火) 基礎工事初日:根伐り
基礎の図面を見ていて、どうしても気になることがある。東側に換気孔がひとつもないのだ。後で気付いたが、北側にもない。北側は高基礎で、外側は土を盛るのだが、それでもコンクリ部分は地上に出るはずだし、低い部分から高基礎の部分に通気口が作ってあるのに、入口だけあって出口がないというのは、やっぱりおかしい気がする。するけど、素人なので、それ以上のことはわからない。
午前中にYさんに電話をしてその件について質問。図面がないので、取り寄せて折り返し電話するとのことだった。
昼休みに現場を見に行く。基礎屋さんひとりなのだろうか、まだ車の中で食事中のようなので、銀行(定期の解約)と市役所(印鑑証明を取るため)に行き、1時半ころ現場に。基礎屋さんはすでにユンボで作業中だった。穴掘りが始まっているが、まだ始まったばかりのようだ。
基礎屋さんから、来週コンクリートを流し込むときに、ミキサー車とポンプを並べておける場所がないが、東側の畑に入れさせてもらえないだろうかと相談を受ける。東側は、このあいだ畑には入らないでと釘を刺されたばかりだから、絶対に無理である。以前近所の家の工事のとき、道路を通行止めにしてやっているところがあったので(しかも許可を取らずに)、警察に専有許可をもらって使わせてもらえないのかと思ったのだが、完全に通れなくなってしまうからだめだと言う。やっぱりだめなのか。ということは、近所の家の工事もほんとはやってはいけないことをやっていたのだろうな、と思う。そういえば狭い1本道なのに通行止めの案内が出ていなくて、延々とバックで戻らなくてはならず、工事の人に激怒したのだった。たしかに、大迷惑だ。あとは、都道用地を使わせてもらうか、近くの駐車場の道路寄りの2区画を借りているOさんにお願いして使わせてもらうかだが、都道の方は基礎屋さんが、Oさんには私が聞いておくことになった。
夕方営業のYさんから電話。東側の通気口は、たぶんここだけ独立しているからいらないと思うが、いずれにしても詳しいことはわからないので設計に確認してみるとのことだった。
帰宅途中に、Oさん宅によって駐車場の件をお願いし、快諾いただく。よかった。
夜11時、夫と懐中電灯片手に定期巡回。「根伐り」というのがコレだと思うが、全体の3分の1くらいに穴が掘ってあるようだった。地縄を張っていたところには、石灰で白い線が引いてあった。だんだん進んでいく。楽しみ楽しみ。
●11/25(水) 基礎工事2日目:根伐り続き
朝、市役所・建設部のMさんより市道の件で電話をいただき、今日の13時に現場で待ち合わせ。状況を説明する。グルーチングの南端の1つだけはコンクリの蓋にして、立ち上がりの部分を作ってもらうことはできるらしい。どうするか再度確認の上、あたらめてこちらから連絡差し上げることになった。
基礎工事の方は、今日も基礎屋さんが1人で作業していた(今の段階では、ひとりで充分なのだそうだ。明日からは人数が増える)。私の顔を見ると、両手でOKのサイン。都道用地を借りることができたのだそうだ。都道用地は遺跡の発掘事務所の人がすでに借りているので、まずそこに話をして、いっしょに現場監督のところに行ってもらって頼んだとのこと、ニコニコ顔で話してくださった。発掘現場の方には缶コーヒーを1ケース、都道の方にはビール券を持っていったとのことだった。ご苦労さまです。
基礎はだいぶ穴ができてきて、掘った土が庭に積んである。低くなっていた庭に、ちょうどいい具合に盛土できそうな量だ。トラックには石(割栗石)が平らに積んである。灰色の、きれいな石だ。明日は数人でこれを並べるのだそうだ。
昨日心配していた基礎の換気孔の件は、営業さんから現場監督さんに行ったようで、夜、現場監督さんから基礎屋さんに連絡があったとのこと。西側のお風呂と脱衣所のところはなくてもいいのだそうだが、北側については設計に確認するらしい。心配である。
基礎の深さは30センチ。モノの本によると「40センチ以上」と書いてあるが、「ベタ基礎だから30センチでもいいんじゃないの?」とは夫の談。だといいけど。
ところで、基礎屋さんから、昨日の午後私が帰ったすぐあとくらいに、小学校の高学年の男子が2人、庭に置いてあるベンチを持っていこうとしたという。基礎屋さんが気付いて問いただしたところ(ありがとうございました)、「捨ててあるから持っていくのだ」と答えたらしい。我が家の敷地内に3脚並べて置いてあるのだ、誰が見たって捨ててあるように見えるわけがない。恐ろしい子供達である。基礎屋さんから、「縛っておいた方がいいかもしれないね」と言われる。そこまではしないけど、なだか嫌なかんじ。夫が、子供にいたずらされたくないから車庫にシャッターを付けたいと譲らなかったが、夫の言うとおり付けておいてよかったかな、とも思う。
夜、虎の巻を引っ繰り返していると、「割栗石は自然石の丸い石を使っているか」というチェックポイントが出ている。自然石がどうかわからないが、あまり丸いとは思えない。でも、夫は「いい石だと思うよ」という。「とにかくあとで見に行こう」というと、今日は昨日と違ってうんと寒いから止めたほうがいいと言う。「そのかわり、ひとつ石を拾ってくるから、平均的なやつをちゃんと選んで来るからね」といって出ていき、しばらくすると石をひとつ持って戻ってきた。
「ほら、きれいな石だよ。カコウ岩だと思うな」
「でも丸くないよ」
「丸いって、どんな石だと思ってたの?」
「卵の大きいのみたいなやつ」
「そんな、玉砂利の大きいのみたいなのばっかり揃えられるわけないでしょ」
「そうかなあ」
「そうだってば。あったって、きっとすごく高いぞ」
「そっかー…。ところで、石持ってきちゃってだいじょうぶかな」
「明日、ちゃんと数えてあったのに1個足りないって大騒ぎしてたりして」
「まずいなあ。しらばっくれちゃおう」
夫は拾ってきた石をきれいに洗って、「割栗石 H10年11月25日」とマジックインキで書いた。最初の記念品だ。
さっきは寒いから止めなさいと言っていたのに、11時なると前言を翻して「見に行く?」と言うもんだから、結局今夜も懐中電灯片手に定期巡回。根伐りは終わっているようだ。「欠陥住宅を見分ける法 家造りの基本知識」(高橋達央著:三一書房。一昨日買ってきた本)によると、根伐りのチェックポイントは次の3点。
□「根伐り底」の幅がフーチング幅より広いか?
□「根伐り底」を平らにしてあるか?
□「根伐り底」に木屑などの有機物を落としたままにしていないか?
最初のひとつはよくわからないが、あとはOKである。
地面には小さな杭が等間隔で(たぶん)立てられていた。たぶん、これがベタ基礎の、べた〜っと敷かれるコンクリートの高さなんだろう。
庭には、昼間よりずっと大量の土が積んである。たいして掘っていないように見えるのにずいぶん出るもんだねと感心しつつ、本日の定期巡回終了。
●11/26(木)基礎工事3日目:割栗地業&捨てコン
基礎の通気孔と床下換気口件、設計の話を聞きたくて営業さんに電話をしたが本日はお休みのため、現場監督さんと連絡を取り事情を聞くが、どうもよくわからない。夜、夫に直接説明してほしい旨依頼。なお、工事が遅れていて28日の検査は30日(月)に延期。この日では夫はどうしても仕事を休めないが、仕方がない。
お昼の定期巡回時、一面に割栗石が敷かれ(ベタ基礎なので)、その上に砂利(砂に小石を混ぜたもの)を敷き始めたところだった。建物の形の内側一面に白い石が敷きつめられているのは壮観だ。
割栗石の役割は、本によると、「基礎に伝えられてくる力(エネルギー)を大袈裟に言えば地球に広く伝えるところにある」のだそうだ(参照:「だれにでもできる住まいの診断100章」中村幸安著:鹿島出版会)。割栗石は下駄の歯のように縦になっていないと(小端に立てかけていないと)意味がないそうだが、そこまではよくわからなかった。私の目には細長い石を使っているようには見えなかったから。これでもいいのだろうか。いいんだろうなあ。きっと。そういうことにしておこう。
割栗石の上の砂利は、本によると「目つぶし砂利」といい、これには、砂と小砂利が自然な状態で入り混じった「切り込み砂利」を使うといいそうだ(参照「欠陥住宅を見分ける法 家造りの基本知識」高橋達央著:三一書房)。見た感じは、OK、のような気がする。
割栗石の様子は、夫の同僚の1級建築士の資格保持者に話をしたところ、なかなかいい石を使っているらしいとのこと。よしよし。前述参考書によると、「突き固めて割れるような石を使ってはいけない」とある。夕べ持ってきた記念品を見る限り、これもOK、のような気がする。素人判断なのでちと心配だが。突き固める作業を見ることはできなかったのは残念だ。
夜の定期巡回時に見ると、一面に敷かれた目つぶし砂利の上に半透明の防湿シートが敷いてあり、内周にぐるっとひと回りコンクリートを流してあった(これを「捨てコン」というらしい)。捨てコンは、幅40センチくらいで、防湿シートの上に流してある。表面はきれいにならしてあって、よくまあこんなにきれいにできるものだと感心することしきり。
ちなみに、基礎の図面によると割栗石は120ミリ、捨てコンは30ミリ、その上に基礎のコンクリートが150ミリとなっている。基礎の天端は、南側はGLから350ミリ、高基礎となる北側は950ミリだ。
夜9時、現場監督さんから電話。夫も説明を聞いたが、どうもよくわからない。うーむ。30日(月)の基礎検査の時間は14時半からに決定。
翌朝、捨てコン上に猫の足跡があるのを発見。基礎の責任者Tさんによると5つあったそうだ。Tさん、ちゃんと数えてるのねー(笑)。
●11/27(金)基礎工事4日目:基礎墨出し
午前中、営業のYさんに連絡。忙しいらしく変更見積りがなかなかできてこないので、28日の検査が延期になった分その日の夕方から久しぶりに打ち合わせをすることになる。変更見積りよろしく>Yさん。でないといったいいくらかかるのだかわからないので、保留にしている部分を決定できない……施主もいい加減だ…。
基礎の換気孔・通気口の疑問点を再度質問。東側のユニットバスと脱衣所兼洗濯場については他の部分と独立して気密を取っているので通気孔はないとのこと。いちおう納得。北側については、図面が間違っていたことがわかる。うーむ。こちらは高基礎なので換気孔は付けられないと以前聞いていたのだが、高基礎部分への通気口が誤って付いていたのだそうだ。やっぱりこの通気口は不要だったのだ。というわけで、この件についてはいちおう両方とも納得。
お昼の定期巡回。他の現場の仕事があるらしく、「今日はお昼に行っても誰もいませんよ」と言われていたが、いちおう行ってみる。組み立て済みの鉄筋が運んであった以外は変化なしに見えたが、基礎の捨てコン上に墨出しされていたのだそうだ。
夜は、由さんの発言に刺激されて立面図と平面図から模型を作っていたら帰宅が午前1時過ぎになってしまったので、夜の定期巡回はパス。これは、やり始めるとハマるハマる。まだ納得できない出来だけど、初めてだからこんなものかな。次はもっといいのを作るぞ。作ってね>夫。
●11/28(土)基礎工事5日目:配筋始まる
夕べは2時に寝たのに、朝6時半に目が覚める。契約が終わってからずっと、休みの日はやけに早く目覚めてしまうのだ。「まるで遠足の日の朝の子供みたい」と夫にさんざん馬鹿にされているが、そのとおりなので返す言葉がない。いいじゃないの、うれしくて起きちゃうんだから。
午前中、基礎屋さんのTさんと息子さんの2人で鉄筋の搬入と、昨日搬入済みのL字型に組まれた鉄筋の設置がなされる。あらかじめ準備してL字型に組んであった鉄筋は、鉄筋の間隔が30センチ(その後鉄筋が追加されて、最終的には25センチ間隔にされていた)。これを墨出しした捨てコンの上にぐるっと一周並べて固定し、続いて床面一面に長い鉄筋を縦横に井桁に組んでゆく。新品のピカピカ鉄筋は濃いグレーで、全体に凸凹が入っている。
夫も私も何か手伝いたくてウズウズしているのだが、かえって邪魔になりそうなので見てるだけ〜。
西側の土止めの部分のコンクリをやるには隣の畑に入らないとだめなので了解をとってほしいとのこと。畑は里芋の収穫が終わったばかりで今は何も植わっていないが、毎年これから麦を蒔くので、了解はもらえないかも、という話をする。お昼前に再度様子を見にいったとき、私を見つけるなりTさんが遠くからOKサイン。隣の畑の奥さんに了解もらったとのことだった。ちなみに、麦はもうここ数年作っていないとのこと。あれ?そうだったかなあ。まったく記憶なし。いい加減なものだ。
東側も土止めのコンクリが必要なのだが、こちらは水道を持ってきちゃったのでできないとのこと。外溝工事としてやらないといけないらしい。
昼間はすぐご近所のギャラリー兼喫茶店で、照明器具の確認。夕べ部屋ごとに種類や位置、型番、金額などを書き込める表(営業さんに「見やすい」と好評。やったね!)を用意しておいたので、設備図とショールームで作ってもらったプランニング図面とカタログを交互に見ながら書き込んでいく。プランニングは3つのショールームで作ってもらったが、単体のセンサーを除いてほとんどダイコーのもの。蛍光灯を使ったのはキッチンと収納に使う場所のシーリングのみで、他は白熱灯。ダウンライトは、テレビの前のみユニバーサルに。
センサーを付けるのは、玄関の外(人感+光)、玄関の中(人感)、寝室隣の1階トイレ(人感)、ガレージ内、お風呂専用庭の庭園灯(選んだものがたまたまセンサー付きだった)の5か所。階段の足元灯は、夫がいらないというのでつけなかったが、あった方がいいような気もする。室内の他、1階のウッドデッキ、2階のベランダなどにも照明を付けたが、ほとんどがダイコーのショールームでプランニングしていただいたものをそのまま採用。なんだかんだで2時間以上かかる。
終わってすぐ現場に行って基礎屋さんと話をしていたら、現場監督のTさん到着。修正した基礎の図面をもらう(前回の図面と、あちこちだいぶ数字が違うぞー)。お二人は、なにやら深刻そうに打ち合わせ。ひとつ、よろしくお願いします。
午前中はとても暖かかったのだが、午後から風が強くなって日も翳り、急に冷えてくる。午後からの作業は縦横に組まれた鉄筋と、周囲のL字型の鉄筋の交差部分をたんねんにワイアーで固定していく。細かい作業なので、よけい寒さがこたえるに違いない。ご苦労さまです。寒風の下、黙々と続く。便利な道具のいろいろある現在、こういう作業も道具を使ってやるのかと思っていたのだが、すべて手作業だ。お仕事とはいえ、たいへんなことだ。頭が下がります。
夕方5時から立川で設備関係の打ち合わせ、及び、変更差額をもらう。照明はだいたい決定だが、まだウジウジしている箇所あり。玄関の吹き抜けのシャンデリアは、玉切れで電球交換する場合届かないので昇降機(8〜10万くらいする)を付けるかどうか悩む。ここのシャンデリアは、どっちかというと飾りで、たいていはお客さんが来たときに年に数回しか点灯しないだろう。だったら付けなくてもいいと言ったのだが、それはおかしいと言われて思い止(とど)まる。めったにつけなければめったに切れないだろうから、そのときだけ電気屋さんに交換を依頼した方が安くつきそうとの結論に達し、電動昇降機は却下。
外の散水栓の位置が間違っていることに気付き、変更を申し出る。もう間に合わないかもしれないと言われたが、翌日ぎりぎりセーフの連絡があり一安心。さんざん悩んだコルク(nifty:FMYHOME/MES/13に詳細報告)は、ロビンソンコルクの7ミリ厚床暖房対応のものに決める。床暖房用ボイラーの灯油タンクは200リットルのものになっていたが、大き過ぎると思うので90リットルのものに変更。でもステンレスのにしたので安くならない(笑)。給湯は、来年早々に発売予定の三菱の新フルオートに決定。
なんだかんだで結局2時間。外で食事をすませて9時帰宅。
いつもより早めの夜の定期巡回時、床面の井桁配筋が終わっているように見えた。その後、「基礎配筋工事開始おめでとう」と乾杯。だんだん形になってくるのを見ているのは、ワクワクする。とうとう始まったんだなあ、と、あらためて思うのだった。
●11/29(日)基礎工事6日目:鉄筋固定
暖かい1日。1週間ぶりに川原までジョギング。
現場では、床面に井桁に組まれた鉄筋の固定作業が始まる。縦横の鉄筋は、25センチ間隔に組まれており、その交差部をひとつおきにワイアーで固定していく。続いて垂直の鉄筋も組まれる。こちらも25センチ間隔だ。南に2か所、西に3か所、計5か所ある通気孔の周囲は、これでもかというかんじで補強が入れてある。頼もしい限り。
なお、我が家は東側と北側に通気孔がない。東側は、ユニットバスと洗面所兼洗濯室(南東)、及びガレージ(北東)だが、前者は気密を取るために独立した区画になっている(らしい)。後者と北側は高基礎のため、通気孔は作れないとのこと。
休日なので、1〜2時間おきに現場に様子を見にいく。もしかしたら、こういう施主は煙たがられるのだろうか?(苦笑)。
お昼頃に基礎屋さんから、「昨日Mさんという人が見に来た」と聞く。車で5分ほどのところにお住まいのMさんは、私たちに天草産業を紹介してくださっただけでなく、最終的に天草産業で建てることを決意させてくださった方だ。契約の直前になってほんとうにだいじょうぶだろうかと不安になった私は、平日の夜8時ごろ、突然押しかけて胸の内を吐露したのだった。Mさんのお話を伺った結果、ここならば間違いないに違いないと確信して契約の決心がついた。Mさんは、天草産業のエバンジェリストであるといっても過言ではないような気がする(笑)。願わくば、最高に満足のいく家が完成して、私たちも第二のMさんになりたいものである。そういえばMさんには輸入ドアの資料や外壁の写真のコレクション(?)をお借りしたままだったのを思い出し、夕方返しに伺う。ちょうど外出されるところで、あまりお話できなかったのが残念だ。
3時。渋茶とホカホカのお団子でいっしょにおやつ。モノの本によると、昔と違って休憩時間のお茶の用意は不要とのことだが、私たちがいるときくらいは、お茶の支度をしたい。私たちが関われるのはそれしかないのだから。
夜の巡回時、縦の配筋はほとんど終わっていた。こちらも25センチ間隔。北側の高基礎部分は、天端がGLより90センチあるから、鉄筋も長い。なんだかジャングルジムみたいだ。
外側に立ち上がっている鉄筋は、ところどころプラスチック製のグレーの歯車のようなものがはめてある。これは何をするものかと尋ねたら、型枠と鉄筋がくっつかないように隙間を空けておくためのものだそうだ。あとで聞いた話だが、この歯車もどきは「スペーサー」というらしい。後で聞いた話だが、スペーサーの先が歯車みたいなのは、型枠に当たる部分を小さくするためだそうだ。なるほどっ。
今夜は、「配筋が終わったお祝い」で乾杯。またまた飲んだくれる。いよいよ明日は1級建築士による基礎の検査だ。かなり、緊張している。
●11/30(月) 第1回現場確認 水道工事初日
曇り。今日はFMYHOMEの「あんしんサービス」の第1回目の現場確認(1級建築士による基礎配筋検査)の日だ。時間は14時半から。
夫は直属の上司の人事異動日でどうしても休めず、立ち会えないことをたいへん残念がっていた。私もこの時期忙しいとはいえ、身内+αの小さな会社なので、けっこう融通が利くので助かっている。会社とはいっても実態はワンマン親父の個人商店。残業手当も休日手当も付かないので(計算がたいへんだという理由)、こういう時に融通を利かせてくれなきゃ割りが合わないというものだ(笑)。
月曜日は、定期的な仕事が入稿するので忙しい。昼食後もしばらくドタバタした後、得意先へ1件納品して14時過ぎにいったん帰宅。現場には基礎工事の責任者のTさんがいて、水道管と排水管が敷設されていた。朝見たときはなかったので、午前中に工事が行われたらしい。
1階部分の水回りは、お風呂、洗面所、洗濯機(ドラム式)置場、トイレの4か所。排水管は太くてグレー、水道管は細くて明るいブルーだ。管の先端はテープで塞いである。洗濯機は、国産と輸入品とでは水道管の接続方法が違うと以前に聞いていた。洗濯機の手配もしてもらえるのというので、施工会社が扱い慣れているエレクトロラクス社製のものにしてもらってある。今使っている洗濯機はいつ壊れてもおかしくない状態なので、アパートへ引っ越すのを機会に新しくドラム式のものにしようと思っていたのだが、ドラム式の場合は水道の位置も違うし床の補強も必要だからアパートで使うのは無理だろうといわれ、新築の機会に買い替えることにしたのだった。電気製品は、他に冷蔵庫と電子レンジも買い替える予定なので(いずれも結婚と同時に購入したので、春まで使えば約18年使ったことになる)、その分の出費も見込んでおかなければならない。
閑話休題。
アパートに戻りお茶の準備をして、玄関を出たところで我が家の担当建築士のXさんから到着の電話が入り、あわてて駆けつける。本日の立会いは、Xさんと私のほか、営業の方が二人、工事部長さん(初対面)、現場監督さん、基礎工事の責任者のTさんの7名だ。全員別々に集まってきたので車も7台。
簡単な挨拶を交わしたあと現場監督さんからXさんに基礎の図面が渡され、いよいよ検査開始。
チェックが始まったら、Xさんにくっついて行ってチェック箇所についていろいろ説明してもらおうと思っていたのに、いざ始まったら緊張してそんなことすっかり忘れてしまっていた。写真も、検査後に出席者が歓談しているようすの写真を数枚撮っただけ。夫がいないと、肝心なところが抜けているドジ妻である。
緊張している施主とは対照的に、工事関係者の方々とXさんは、終始なごやかな雰囲気(に見えた)で、ほっとする。工事部長からは「外から設計屋さんが見に来るので、しっかりやり過ぎて、工程が遅れている」というような話も飛び出す(しっかりやってくださっているとは思っていたが、遅れているのはそのせいだったのね…(笑))。
さて、肝心の検査の結果は、「問題なし」。問題があっては困るのだが、こうして専門家の方からお墨付きがいただけるのはほんとうに心強い。私だけでなく、施工側のみなさんもきっとほっとされたに違いない。あらためて、サービスを申し込んでほんとうによかったなあと思う。「あんしんサービス」提供にお骨折りくださったFMYHOMEスタッフの皆様ならびに担当してくださったXさん、ありがとうございました(今後の2回の検査も、よろしくお願いします)。
その後、しばらく雑談をしたり、変更箇所(外の散水栓の位置と、駐車スペースの雨仕舞いの件)の確認をしたりして、1時間ほどで本日の予定はすべて終了。次回の検査は年が明けてから、公庫の中間検査と同じタイミングのときに行うことを双方が確認して解散。7台の車は各々次の仕事の場へと散っていった。私も職場に引き返して仕事の続きだ。お茶とお菓子の用意をしておいたことに気付いたのは、帰宅後だった。間抜け。
なお、後日Xさんからは電子メールで報告書が届いた。日時、場所、出席者の記載に続き、「検査内容」として次のように記されていた。
?
検査内容:現場状況は土間コンクリートを打つ前の配筋完了状態であった。施工図を受け取り、配筋の状態を目視及び直接現場に入り検査。型枠との離れ(かぶり厚)を全数検査。図面により不明部分の説明を受け、了承をする。コンクリート打ち当日に、再度清掃を行うことを指示。翌日より数日、現場が無人状態になるため、現場の養生を指示。
その後、Xさんにうかがった話によると、施主のできる配筋チェックとしては、次のようなことがあるそうだ。
まず全体を見渡して、鉄筋の色が揃っていること。(新しいもの、古いもの=錆びたものを寄せ合わせて使っていないか)
鉄筋の色はグレーあるいは黒っぽい色であること。(錆びていないもの)
床(土間)面の鉄筋をところどころ踏んでみて、ダワダワしていないこと。図面上のピッチ(@300・・・300mm間隔など)通りかどうか、数か所計ってみる。
コーナー部分は一番重要なので、持ち上げたり念入りに踏んだりする。
型枠と鉄筋が数センチ離れていることを全て見回る。
大きなゴミが落ちていないか確認する。(できればコンクリート打設直前にも)
●12/1(火) 建物滅失登記について
今日から12月である。今日は日曜日の振替で基礎工事はお休み。お昼と夜の定期巡回もお休み。書くことがないので、書き忘れたことを書いておこうと思う。建物の滅失登記について。
しばらく前に、解体した家屋の滅失登記が必要なことに気付いた。通常は建て替えた建物が完成したときに滅失と表示登記を併せてすることが多いのだそうだが、我が家の場合、完成予定は来年の3月。固定資産税は1月1日現在の所有資産に対して課税されるから、年内に滅失登記をすませておかないと、取り壊した建物に税金がかかってしまうのではないかと思われる。
念のため、その旨法務局に聞いてみたところ、ほんとうは取り壊してから1か月以内に滅失登記をすることになっているが、立て替えの場合は数か月後にまた登記しなければならずたいへんなので、そのときにいっしょにやってもよいとのことだった。固定資産税については法務局では関知しないとのことなので、今度は市役所に電話する。
「法務局ではコレコレシカジカと言われたが、年内に滅失登記をしなければ課税されてしまうのか?」と問い合わせたところ、登記の如何にかかわらず、基準日(1月1日)にその建物がなくなっていることを確認できていれば課税されないとのこと(ということは、登記していなくても建物があることが確認されれば課税されてしまうわけだな)。近日中に確認し、台帳から消してくれるそうだ。これで、あわてて滅失登記をする必要はなくなった。あとは、12月中に再度連絡して、確実に台帳から消してもらえたことを確認すればよい。問題は、それがきちんとなされているかどうかだ。
※ その後ちゃんと台帳から消されたかどうか電話してみたところ、すでに解体して新築工事が始まっていることを確認済みとのこと。また、家ができたあとは、しばらくして市役所からはがきが届くそうで、それまではこちらからは特に届け出等はいらないとのこと。春にできあがっても次の固定資産税は来年から課税される。ちょっとトクした気分。
12月中といえば、東京電力が「ほっと・ホットキャンペーン」と銘打って電気温水器のキャンペーンをやっているので、年内に応募はがきを出さなければ。当たるといいな、温泉宿泊券。
●12/2(水) 基礎工事7日目:コンクリ打設(1回目)
どんよりとした寒い朝。まもなく小雨となる。今日は耐圧盤(でいいんだろうと思う。見積書にそういう項目があるので。)のコンクリートを「打つ」(というのだそうだ)予定だが、雨なのでもしかしたら中止かもしれない。それでもいちおうお昼に現場へ行ってみた。南に隣接した都道予定地から、ちょうどコンクリートミキサーが走り去るところだった。工事は決行だったのだ。
現場では、基礎の底面になる部分の半分ほどに、すでにコンクリが入っていた。まもなく、次のミキサー車が到着するというというよいタイミングのところに立ち会うことができた。ラッキー。
ほどなくミキサー車到着。南に隣接する都道予定地に待機していたポンプ車に接続される。ポンプ車のアームの先からは太いホースが延長されている。太さは、ちょうど消防車の65ミリホースくらいだろうか。庭を横断してホースを延ばして来ているので、長さは7〜8メートルあるかもしれない。そういえばミキサー車は町中でよく見かけるが、実際にそこからコンクリートを取り出すのを見るのは初めてだ。ポンプ車を連結して加圧するのを知ったのもこのときが初めてだった。青いつなぎ服を来てホースを持っているのは、基礎屋さんではなく建材屋さんだ。
ホースの先からかなり勢いよくコンクリートが出始め、床面に井桁に張られた鉄筋を覆うように流し込まれていく。直ちに3人がかりでずぶずぶとコンクリートの中に足を入れて、端から順に均(なら)してゆく。ひとりは柄付きの道具で、あとのふたりは中腰になって左官屋さんの使うコテの大きいようなもので均すのだ。
コンクリートの表面は、みるみるうちに平らになっていく。すごいすごい。先日捨てコンの表面がきれいに均されているのを見て、どうやったらこんなふうにできるのだろうと思っていたのだが、これで謎が解けた。それにしても、ほんとうに均一に水平に均していくものだと感心する。私が感嘆の声をあげると、「今日は来ていないけど、もっと名人がいるんですよ。俺たちはあまりうまくないんですよ。」と照れながら笑う。
ちなみに、しばらく後に近所の建築現場を見たら、けっこうデコボコしていて、ウチの方がず〜っときれいに思えた。なんかうれしい。
ミキサー車1杯分のコンクリートを流し終えるのにどのくらいかかっただろうか。5分くらいだったのかもしれない。とにかく、あれよあれよという間の出来事だった。これではまだ足りず、しばらくすると4回目のミキサー車が到着し、残った部分にコンクリートが入り始める。それを見てすかさずコンビニにダッシュ。缶コーヒーを人数分仕入れて戻るころには、きれいなコンクリの池ができていた。柔らかいコンクリの表面は、ちょうど凪(な)いだ水面のように美しく、感動的。みなさん、ありがとうございました。
後ろ髪ぐいぐい引かれながらも、現場の様子をカメラに収めて、ごあいさつして、あたふたと仕事に戻る。この時期、年賀状の仕事が重なって1年で一番忙しいのだ。にもかかわらずこうして決定的瞬間に立ち会えたことは、非常に幸運だった。また夫が悔しがるに違いない。許せ>夫。写真はしっかり撮ったからね。
夜の定期巡回時、案の定夫の悔しがること。即日で現像と焼き付けのできあがった写真を見て、「見たかったなあ」を連発。我が家に天草産業を紹介してくださったMさんは、帰宅が遅くて、暗くて見えないので、毎朝出勤前に見に行かれたそうだが、12月だと日の出がずいぶん遅くなっているので、朝6時過ぎに夫が家を出るころにはまだ薄暗く、よく見えない(のだそうだ。その時間、私はまだ夢の国…)。だから、毎朝現場の写真を撮るのは私の役目。責任重大である。
ちょっと脱線してカメラの話。
カメラは、少し前から調子が悪いので、この機会にAPSフィルム専用のものを買った(キヤノンのIXY。15年ぶりくらいで買ったカメラは、驚くほど軽くて小さくてびっくり。使い勝手も大満足だ。ひとつだけ誤算だったのは、APSはまだフィルム代や現像・焼き増しの金額が高いこと。35ミリフィルムだと1枚15円前後なのに、APSだと同時プリントでも1枚30円かかる。ワイド(50円)とパノラマ(90円)を混在させていたので、請求を見てショック。これからはすべて標準サイズで撮らなくては。
家が出来上がるまでに写真代が何万かかるだろう?(苦笑)。
●12/3(木) 基礎工事8日目:仮枠組み立て
曇って寒い日。今にも降り出しそうだ。
今朝はコンクリの池のあちこちに基礎立ち上がり部分の鉄筋が突き出しているだけだったが(背が高いところは高基礎になる部分)、お昼に行ったら鉄筋の周囲に枠がだいぶできていた。昨日耐圧盤のコンクリを流したばかりなのにもう人が乗ってもだいじょうぶなほど固まっているのにちょっとびっくり。
基礎屋さんは、社長(というより頭領と呼んだ方がしっくりくる)のTさん以外はみなさん無口。それでも何日も顔を合わせているうちに、ときどき雑談もするようになった。今日そばで見ていたら、「俺たちのやった仕事は、左官屋さんが入るともう見えなくなっちゃうんだよね」と、ちょっと寂しそうに笑う(後で聞いた話だけど、外から見えるコンクリの部分も、打ちっぱなしではなく、その上から左官屋さんが塗るのだそうだ)。「でも、見えなくなっちゃうけど、一番大切なところですよね」と私が言うと、今度はうれしそうに笑った。基礎屋さんは縁の下の力持ちなのだ。ちゃんとモノの本にも「基礎は一番大切」と書いてあるのだ。見えなくなってしまう前に、たくさん写真を撮っておこう。
午後から雨になり、夕方からみぞれにかわり、暗くなるころには初雪となっていた。今年初めて「シャンシャンシャン…」というチェーンの音を聞く。五日市駅から檜原村へ向かうバスは、少しの雪でもチェーンを付けるからだ。
大きな大きなぼたん雪。積もらなければよいが…。
●12/4(金) 工事お休み
暖かい朝になる。夕べの雪はほとんど残っていなかった。ほっとする。でも今日は、お昼に行っても誰もいない。夜行ってもお昼と変わりないように見えるので、たぶん今日は、ウチの現場はお休みだったのだろう。現場はひとつだけではないから、たいへんだろうなあ。
●12/5(土) 基礎工事9日目:仮枠準備完了
冷たい雨。天気予報では午後からもっと早く止むと行っていたのに、9時になってもまだ降っている。こんな雨ではお休みだろうと思いつつ9時過ぎに行ってみると、すでに作業は始まっていて、仕上げをしているらしい(後で見たけれど、素人には昨日とどこが違っているのか素人にはよくわからなかった)。ただし、今日の午後から打つ予定だった立ち上がり部分のコンクリは、月曜日に延期とのこと。「希望通り土曜日だったのに、残念ですねぇ」と言われて、夫ガックリ。
10時のコーヒーは冷たい雨の中。
出来上がった仮枠の上に雨が入らないように(たぶん)板で蓋をして、今日の作業は午前中でおしまい。寒い中、お疲れさまでした。
昼食後、朝刊を読んでいたら、セコムの大きな広告が目についた。前の家のお別れバーベキュー大会のときに遊びに来てくれた友人のひとりから、数年前に購入したマンションでセコムと契約しているという話を聞いて、ずっと気になっていたのだった。ちょっと高いけど…。みんなで「あのステッカーだけ売ってくれないかなあ」なんて盛り上がっていたけれど、それは無理だろうな、絶対。
先週の新聞で、瀬戸内寂聴さんも最近防犯システムを契約したと書かれていたのを思い出し(契約先はセコムではないかもしれないけれど)、いったいいくらくらいかかるのか見積りだけでもしてもらおうと思って、フリーダイアルに電話をしてみてた。すると、今日のうちに説明に来るという。うーむ、速攻だ。
私は夕方から、NFH(「ネットワークフォックスハンティング」という、携帯端末とISDN公衆電話を使った鬼ごっこ)のオフで新宿へ行くので、話は夫がひとりで聞くことになった。よろしく>夫。
都心に出るの機会はなかなかないので、少し早めに出て東急ハンズをブラブラする。クリスマス用品売り場、文房具売り場はすごい人だ。郵便ポスト、トイレットペーパーホルダー、オーダーの表札などの値段をチェック。帰宅後夫に報告すると、東急ハンズはお店によって品ぞろえが違うから、ほかのお店もチェックした方がいいという。オーダーの表札などは、東急ハンズ以外では、どういうところにあるのだろう?ほかにも自分たちで探さなければいけないものがいろいろある。楽しいけれど、たいへんだ。
●12/6(日) 工事お休みなので本の話でも
快晴とはいかないが、まあまあのお天気。このお天気が昨日だったらよかったのに…。1週間分の買い物をしたり、1週間ぶりに河原までジョギングをしたり(セサミプレイスの駐車場まで往復約40分)、庭の草むしりをしたりで、日曜日はあっという間に終わってしまう。ああ、また掃除をする時間がなかった。でも、日記はちゃんと書く(実際には数日遅れで書いているが)。
工事がお休みなので、今日は本の話。
住宅関連の本はいっぱい買ったが、工事が始まってから、私は次の4冊の本を参考にしている。
(1)「イラストによる家づくりハンドブック」
新日本建築協会・関東甲信越支 部編:井上書院
(2)「だれにでもできる 住まいの診断100章」
中村幸安著:鹿島出版社
(3)「住まいづくりのチェックポイント110」
中村幸安著:講談社
(4)「あぶない2×4ハウス マイホーム要注意レポート」
後藤公司著:第三書館
(5)「欠陥住宅を見分ける法 家造りの基本知識」
高橋達央著:三一新書
(1)は、かないまるさんにご紹介いただいたもの。
(2)〜(4)は、FMYHOME の会議室やインターネット館で知って注文したんだったと思う。いずれも買ったのはずいぶん前だが、気合を入れて読み始めたのは最近だ。以前読んだときには何のことやらわからなかったことが、今になって「そういうことなのか」と思うことが山ほどある。見積書の項目も、契約前に見たときはなんだかわからなかったことが(いちおう説明はしてもらったが、聞いてもよくわかってなかった。そんなんで契約しちゃったわけだが)、実際に工事現場を見て初めて理解できることがたくさんある。もう1度家を建てることができれば、今度は見積書の内容がよくわかるだろうなあ…と思う(もう遅いって…)。
(5)はつい最近本屋さんで見つけて買ったもの。
お風呂に入るときはこの中のいずれかを持っていく。今工事中のところや、これから工事にかかるところを何度も繰り返し読んでいる。ときどきうたた寝して湯船に落っことしたりする(爆)。
お風呂といえば、アパートのお風呂は狭いユニットバスだが、実に暖かい。ただし、換気が悪いので(換気扇を付けるとドアの下から入っている冷たい風がお尻に当たって寒いのだ)つい入浴中は換気扇を止めてしまうが、先日は息苦しくて窒息するかと思った(「窒息なんかするわけないだろ」と夫は言うが、私はほんとにするかと思った)。新しい家は高気密住宅だが、こういうところはどうなのだろう。今度聞いてみよう。
閑話休題。本の話をしていたのだった。
昨日新宿へ出たときに次の3冊の本を買ってきた。
(A)「こんな現場が欠陥住宅を作る
本当の家づくりは現場監督に聞け!」
佐久間てつ著:山下出版
(B)「安心という居住学 今なぜツーバイフォー住宅か」
杉山英男・專本ツーバイフォー建築協会共著:三水社
(C)「この本を読んでから建てよう 防音・断熱の秘密」
山本順三著:三一書房
(A)は、キャッチコピーに惹かれて買った。表紙には、タイトルの他に「住宅営業マンから現場監督へ転身 両方の仕事を体験した者だけが書ける現場監督の本当の姿」「お施主さん必読!業界人必携の一冊」とあった。実は私、少し前まで現場監督さんは毎日必ず工事現場にいるものだと思っていたのだ。書評を書けるほどの才能はないので(自慢じゃないが、中学三年の夏休みの宿題の読書感想文は母に書いてもらったくらいだ)割愛するが、「現場監督さんってこういうことをしていたのか」ということがよくわかった本である。
※その後、この本は監督さんのところに行ったきりまだ返ってこない(笑)
(B)は、前記(4)以外の本のいずれも基礎工事のあとの木工事等については在来工法を前提に書かれているので、ツーバイフォーで建てる場合にはあまり参考になりそうもない。そこでこの本の第六章「枠組壁工法の工程のポイント」を勉強しようと思った買ったのだが、思いがけずツーバイフォーについての基礎知識を勉強することができた(ほとんど何も知らずにツーバイフォーにしていたわけね…)。ちなみにこの本は、日本ツーバイフォー建築協会が創立20周年を記念して出版した本だそうだそうである。
(C)は、「防音・断熱の秘密」に惹かれて買った。まだ拾い読みしかしていないが、高気密をボロクソにけなしている(ような気がする)。断熱材は、セルロースファイバー以外は認めないといっている(ような気がする)。「この本を読んでから建てよう」と言われたって、もう高気密で建てることにしゃちったから遅いのだ。しかし、自分が選択したものに対してああいう書き方をされていると、なんだかなあ…。まあ暇ができたら、それ以外のところを読んでみることにしよう。
そのほか、我慢していた「アップル」と「アップル 薄氷の50日」もついに買ってしまった。でも家ができるまで、読むのはおあずけ。
●12/7(月) コンクリ打ち再延期なので、セコムの話でも
またまた雨で、基礎立ち上がり部のコンクリ打ちは再延期となった。書くことがないので、一昨日のセコムの報告。以下、夫から聞いた話。
セコムと契約すると、家のあちこちに防犯(や火災関知)用センサーを張りめぐらせるのだが、新築の場合はあらかじめ壁の中に配線をしておくことができるので、配線が剥き出しにならずにすむ。警備に必要な機器は買い取りにするかレンタルにするかを選べるのだという。買い取りの場合は初期費用がかかるかわりに月々の利用料が半額くらいになるのだそうだ。
というわけで、どうするかは、考え中。
●12/8(火) 基礎工事10日目:コンクリ打設(2回目)立ち上がり部
配達の荷物を積み込んでお昼休み直後に現場に寄ったら、「惜しい、今1回目が終わったところ。」と言われ、配達を終わらせてから出直して来る。運良く2度目に間に合い、立ち会うことができる。雨で2度延期になったので、2度目のコンクリ打ちは、1度目からちょうど1週間後になった。
南に隣接の都道予定地は、工事が始まってしまったため使わせてもらうことができない。そこで、ホースは東側の道路から畑を1枚横断して延長してきている。お隣の所有者からは、土が固くなるからどうしてもというとき以外は畑には入らないよう念を押されていたので、あらかじめ板を敷いて土が締まらないようにしてあった。
仮枠の中にコンクリート流し込むと、すかさず棒でつっついたり、仮枠をとんとん叩いたりしている。コンクリートが隅々まで平均に入るようにだと思う。南側は基礎は天端がGLから30センチの普通の高さだが、北側はGLより95センチという高基礎なので、耐圧盤のところも含めると、けっこうたくさんコンクリートが入ったのだろうなあ(まだ土間部分にもう一度入るわけだが)。夫曰く、「コンクリートだらけ。壊すとき、たいへんだろうなあ」。
急ぎの仕事を抱えていたのでゆっくりできなかったが、アンカーボルトはいつどうやって入れたんだろう? 聞くのを忘れてしまった。ある人のところでは通し柱のアンカーボルトを地中梁と溶接していようたが、少なくとも我が家ではそういうことはしていなかったと思う。いろんな方法があるんだろうか。もっとも、我が家には通し柱はないんだけど。
夜の巡回時、「遣り方」の板がすべて外されていて、すっきりした。横に渡してあった板は、きっとどこかで筋交いにリサイクルされるんだろうな。しっかり働いておいで。
懐中電灯で天端を見ていた夫が、アンカーボルトが2本曲がって(斜めになって)いると心配している。たしかに、ピサの斜塔みたいに傾いてるなあ。いいんだろうか。天草さんは明日は定休日なので、明後日聞いてみよう。
●12/9(水) 基礎養生日で工事はお休み
朝、ちょっと時間をかけてアンカーボルトの位置を図面と照合。数に不足はないようだ。埋め込んであるボルトには2種類あり、やけに長いのが4本。図面を見ると、これはアンカーボルトではなく「ホールダウン」と書いてある。何するものなんだろうな。今度聞いてみよう(……と思いつつ忘れることが多い)。
●12/10(木) 基礎工事11日目:仮枠外し
本日も工事はお休み…と思っていたのだが、帰宅時に見ると、もう仮枠が外されていた。早いんでびっくり。そういえばこのあいだ聞いたときに2日で外すと言われたのだった。
虎の巻によると、建築基準法施行令第75条には、「打ち込み後5日は養生しないといけない」とあるがこれは普通のポルタメントセメントの場合で、早強ポルタメントセメントの場合は3日以上、超早強ポルタメントセメントの場合は2日以上としていいそうだ。我が家のは、そういうのが使われていたのだろう(たぶん)。
ちなみに、コンクリートミキサー車は、同じ市内の建材屋さんだ。10年以上前に庭に入れる砂利をトラック1杯買ったことがあるので、2度目のお付き合いということになる。
アンカーボルトの件、現場監督さんに心配で聞いてみたら、少しくらいはだいじょうぶとのこと。でもまだなんか不安。土曜日に来たときに見てもらうことになる。土曜日は、水道屋さんも入るとのことだった。
●12/11(金)工事おやすみ
夕べは暗くて気づかなかったが、朝の巡回時フツーの基礎と高基礎の部分との境のところに、フツーの基礎用の仮枠が作られていて、すでにコンクリが打たれているのに気づいた。つまり、この部分はコンクリの壁が2重になっているのだ。
高基礎部分(GLから天端まで90センチ)は、ガレージと玄関と玄関ホールの部分で、ここは北側の私道の高さに合わせて高くしてある。高基礎部分は土を入れて埋め戻してしまうとのこと。外側も土を入れてしまうので、この部分には通気孔がまったくない。通気孔を作っても土がびっしりで意味ないから。これについてはほんとにこれでいいんだろうかと心配だったが、先日の基礎配筋検査のときにも特に問題はなかったので、問題ないのだろう
●12/12(土) 水道工事2日目、 基礎工事12日目:土入れと仮枠作り
晴れ。暖かい。9時過ぎに、若い(といっても30くらい?)水道屋さん2名到着。ガレージの中にある2階からの排水管を土間コンクリに埋まらないように延長していった。今日はそれだけ。1時間でおしまい。あら、つまんない。
午後から、現場監督のTさん、基礎責任者のTさんはじめ基礎屋さんの一家勢ぞろいというかんじで、賑やかになる。監督さん基礎屋さんは入念な打ち合わせ。
今日の工事は、高基礎となる部分に土を入れる作業の仕上げと、コンクリートの3段ほどの階段(2か所)の仮枠作り。高基礎部分には、根伐り時に出た土のほとんどをすでに入れてあるが、不足分をトラックで運んで来て入れる。1メートル近い穴だから、いっぱい入るぞー。
根伐りの時に出た土は、私たちが庭(畑と花壇になっている部分)に入れたいと言っていたのを覚えていてくださったようで、本日、残っている土は使ってもヨロシイとお許しが出る。基礎屋さんたちが仕事をしている隣で、夫と私は長靴履いてスコップで土運び。「ネコ(一輪車)貸してくださ〜い」とお願いし貸してもらうも、慣れないので積んだ土ごと横転。とほほ。でも、こういう仕事は大好きなのだ。今のデスクワーク中心の仕事よりよほど好きだ。
そういえば、突然25年前のことを思い出したのだが、中学3年のときに進路指導と称して適性検査なるものをさせられたが、そのとき私に最も適しているのは「土木建築」と出た。私はそっち方面に進めばよかったのかもしれない、などと今ごろ言っても遅いのだ。
閑話休題。
庭に入れている土は、石ころがけっこう混じっている。地面の深いところから出て来たのだろうか。大きなものは1か所に集めていたら、コンクリートの階段になるところの中に入れてしまおうということになる。どうせ入れるんならもっと集めよう、というわけで、庭のあちこちから石ころを拾い集めてバケツに入れ運ぶ作業を暗くなりはじめるまで繰り返す。ほんの少しだけど、基礎工事の手伝いができてうれしい(でも翌日身体中の筋肉が痛かった)。
書き忘れていたが、ベランダの柱と、ベランダからウッドデッキに続く木製階段の基礎の根伐りもされ(ちゃんと遣り方も立っている)、捨てコンも打ってあった。今日はここへの墨出しもしていた。
最後に砂利を積んだトラックが着いて、埋め戻した高基礎部分の一番上にきれいな砂利を敷きつめて今日の作業はおしまい。夫と私も丸半日工事現場のそばでうろうろしていたことになる。毎日このくらいの時間、工事現場にひっついていられるといいのになあ。父は「まるで現場監督」というが、そうじゃないの。監督してるわけでなく、ただただ見てたいだけ。自分の家がどんなふうに建てられるか、一部始終を(というのは無理だけど)この目で見たいのだ。この気持、あなたには絶対わからないだろうなあ>父。
夜は新宿でFDTPの忘年会。暗くなるまで庭にいたので1時間ほど遅刻。向かいの席の、最近中古の一戸建てを購入したばかりのイラストレーターのPさんも、ちょっと離れた席の、マンションの管理組合役員をしているデザイナーのBさんもFMYHOMEのROMということがわかり、しばしマイホーム談義に嵩じたのであった。宴たけなわのところ、風邪気味のため早退。
●12/13(日) 工事お休み
曇り。風邪っぽいのでジョギングもお休み。洗濯して買い物してMさん宅に遊びに行って…。結局今日も掃除をしないで終わってしまった。
●12/14(月) 工事お休み
曇り。仕事がパニック状態に陥って来て、今週は連日の残業を覚悟しなければならない。工事がお休みなのは、残念な反面、お昼休みにゆっくり休めるのでちょっとほっとしていたりする。
営業のYさんから見積りの変更差額の明細書がFAXで届く。なかなかチェックする時間が取れない。
現場監督さんより、17日(木)に予定していた防蟻処理と床下のシリカゲルが18日に延期になる旨連絡がある。前日の材木の搬入予定が1日延びたためだという。いずれにしても、この日は半日休暇を取って立ち会う予定だ。シリカゲルは、当初床を貼ってからと聞いていたが(在来工法の場合は床を貼らなくても屋根がでてきいるので濡れないが、ツーバイフォーの場合は屋根より先に床を貼るから)、どうやら予定が変わったらしい。
ところで、今朝のNHKの7時代のラジオのニュースで、工務店に「監理」の名目で名前だけを貸して何も仕事はせず数十万の謝礼を受け取っていた1級建築士が逮捕だか書類送検だかされた(初のケース)と言っていた。弟は、同じく7時台にNHK総合テレビのニュースショーで特集をやっていたと言っていた。しかし、夕刊にも翌日の朝刊にもそのことは報道されなかった。どうしてなんだろう?
●12/15(火)基礎工事13日目:ガレージ基礎配筋
今日も工事はお休みと思っていたのだが、夜の定期巡回で確認すると、ガレージなど土を入れた高基礎の部分に防湿シートが敷かれ、配筋してあった。途中で鉄筋が足りなくなったらしく、まだ数本足りない状態。
ガレージから外に降りるところのコンクリートの階段と、ベランダの基礎の仮枠もできていた。
ガレージのところは、砂利を入れて防湿フィルムを敷いて配筋したところへ数十センチ盛土をして、また砂利を入れて防湿フィルムを敷いて配筋したことになる。すごいな、こりゃ。玄関のところはシリカゲルを撒くために再度防湿フィルムを敷くので、都合3回も防湿フィルムを敷くことになる。うーむうーむ。
夫は今日、宿直明けで4時前に帰宅したのだが、風邪をひいてフラフラでそのままベッドに直行。せっかく明るいうちに帰れたのに前を通っただけで何も見ることができなかったと悔しがる。ほんとにかわいそう。早く元気になってね>夫。
●12/16(水) 基礎工事14日目:基礎工事実質的に終わる
数日ぶりに、お昼の現場に行く。
午前中、ガレージと土間床部分のコンクリートがすでに打たれていた。5人がかりだったそうだ。またミキサー車が来たんだろうか?聞きそびれた。
タイルを貼らないで使うガレージの部分だけは、もう少しコンクリートを入れて、表面もきれいにするとのことで、午後は基礎屋さん(Tさんの下の息子さん)と左官屋さんの2名で作業しているところだった。左官屋さんは、40代後半くらい、だろうか。左官屋さんたちが使うコンクリートは、1畳よりちょっと大きいくらいの舟(と呼ぶらしい)の中に作ってあり、ちょうどベランダ基礎の仮枠の中にコンクリートを入れているところだった。
ちょっと雑談して聞いたところによると、我が家のような金属の型枠を使うと、コンクリートの表面が平らになるのだが、あとで左官屋さんが塗るときには、ほんとは木の枠の方が表面がざらざらになって塗りやすいのだそうだ。そういえば、基礎の側面はツルツルだ。ここをどう塗るんだろう?白っぽいモルタルで塗るんだろうか。基礎に水抜きのために付けてある穴も、左官屋さんが塗るときに閉じるのだという話だった(以前聞いた話)。
基礎工事は、実質的には今日でおしまい。地縄張りの日から数えると、ちょうど1か月だ。長かったな。
別れ際、息子さんに「あとは仮枠を外しにちょっと来るくるだけですから、きっともう会いませんね。今日で最後です。いい家建ててください」と言われてじーんと来る。立派な基礎を、ありがとうございました>Tさん、息子さんはじめ基礎を作ってくださったみなさん。
夜の定期巡回時、ガレージの床はツルツルのピカピカになっていた。耐圧盤のときもきれいに均してあるなあと思ったが、もっと美しい、もっと芸術的(?)。これが左官屋さんの仕事なんだなあと思う。
※非常に残念ながら、翌日大工さんが上に材木を置いてしまったので、せっかくの芸術作品が傷だらけになってしまった…。もったいないなあ、もういちど塗り直すのかなあ、申し訳ないなあ。でも、そのままだったりして。まさか(苦笑)。
夜見たとき、昼間なかった床下断熱材用のウレタンパネルが届いていた。道路際に山積み。盗まれやしないかとちょっと心配(翌朝一番で庭に移動されていた)。
あとは、ベランダとコンクリの階段の仮枠を取り外せば基礎は完結。明日からはいよいよ大工さんの仕事になるのだ。
●12/17(木)建て方初日:第1回目の材木搬入 ・Hさんとの再開・土台取り付け
快晴。素晴らしいお天気。出勤のため8時にアパートを出て(職場は車で10分ちょっとのところにある)駐車場(工事現場の見えるところ)に行ってびっくり。家の前にトラックが止まっていて、材木を降ろしているではないか。あわててPHSを取り出し「ちょっと遅れます、すみません」と会社に連絡を入れる。
近づくと、クレーンによる荷降ろしが始まっていた。その場を仕切っていたのは、大工のHさんだった。
実はHさんとは初対面ではない、3度目だ。最初は6月下旬。職場の上の階に事務所のある建築家のMさんに、五日市街道沿いに天草産業で新築している家があると教えられたのでジョギングのコースを変更して寄ってみたところ(だから単パンにTシャツ姿)、大工さんが2階で作業中だった。そこで、「すみませ〜ん」と大声で呼びかけて、「今度天草さんで家を建てようと思っているのですが、ちょっと見学させていただいてもいいでしょうか」とお願いして許可をもらい、1階を見せてもらったことがある。そのときの大工さんがHさんだったのだ。
この時点ではまだ契約はしていなかったが、もう天草産業で建てようとほぼ決まっていた。現場は、1階の床と壁組が終わって2階を工事中だった。相変わらず見てもよくわからないのだが、「ツーバイフォーってこういうものなのか」(実はたいしてわかっていないのだが)、「壁板にはF1って書いてあるな」なんてことを思いながらしばらく見学。お礼を述べたら「天草さんだったら、Mさんとこは行った?」と言われる。もちろん、行きましたとも。同じ市内のもうひとりのMさんは、我が家に天草産業を紹介してくださった人なのだ。すると、Mさん宅もこの大工さんが仕事をされたとのこと。Mさんが「すごい大工さん」と言っていたのは、この人のことだったのか。少しだけ話をして、「またちょくちょく見せていただいていいですか? 家のときもぜひお願いします」なんて言ってその場を辞したが、今考えるとよくそんなこと言ったもんだとおかしい。
その後Mさんと営業のYさんに聞いた話によると、とにかくHさんは仕事が巧い上に速く、食事をしていても、休憩していても次の段取りを考えていて、何か思いつくと、休憩を切り上げてすぐ仕事にかかってしまうのだそうだ。
Hさんと2度目にお会いしたのは8月の終わり。いよいよ契約間近というときに、Yさんの案内でいくつかの家を見せてもらったが、その中のひとつが建築中で、そのときの大工さんがまたHさんだった。私のことを覚えていてくださったようでうれしかった。ここで我が家もHさんにやっていただく約束を取り付ける。Yさんにも、「Hさんじゃなきゃ契約しない」と脅す(笑)。「今度は家の現場でお会いしましょう」と再開を約束したが、あれから3か月半、やっとその日が来たのだった。なお、この日に見せていただいた何件かのうち、我が家ととてもよく似た大屋根でガレージがビルトインの家があったが、後で聞いた話だがこれもHさんが担当されたとのことだった。
さて、私が行ったとき(午前8時)には材木はすでに半分くらい降ろされていたようで、3か所に分けて置いてあった。
いちばん大切そうに、ちょっと別にして置いてあるのが、土台用の檜だ。通常は檜ではなく他の部材と同じく輸入材なのだろうと思うが、我が家ではそれは使わず檜である。「檜特等 9.0CM」と書いてある。思わずかがみこんで鼻を近づけてみる。間違いなく檜の香りだ(あたりまえー)。搬入車を運転して来られた方(たぶん)が、「土台に檜を使うんですね。これ、いい香りですよね。切れ端をもらって、小さく切ってお風呂に入れるといいですよ。私は枕も檜です」と話しかけてくださった。
荷降ろしが終わってトラックが引き上げたところで、Hさんに周囲の状況などを簡単に説明し、「よろしくお願いします」と仕事に向かう(25分の遅刻である…)。
お昼。仕事がパニック状態にもかかわらず、今朝Hさんから今日は現場監督さんがいらっしゃると聞いていたので、13時に現場に行ってみる。
現場では、ちょうどHさんと監督さんが図面を前に打ち合わせているところだった。土台は、すでにごく一部を除いてすべて基礎に乗せられていた。なんて早いこと!
コンクリートの基礎の上に防湿シートを敷き、その上に基礎の檜が置かれている。アンカーボルトの箇所は、穴を空けた上、上部は丸くくり抜かれていて(「座金ぼり」というらしい)、座金とナットはその穴の中に入っている。つまり、水平に見た場合はアンカーボルトがそこにあることがわからない。このへんから、在来工法(木造軸組工法)を前提に書かれた参考書は役に立たなくなってきた。いちおう、アンカーボルトの間隔、土台の接ぎ位置(換気孔の上で連結してはいけない)を確認。OK。基礎とは、ぴったりくっついている。基礎と土台の間には天端ならしのためのモルタルを入れるのかと思っていたが、入れないのだな。基礎と土台の間に防湿シートを入れるのは「安心という居住学 今なぜツーバイフォー住宅か」(杉山英男・日本ツーバイフォー建築協会:三水社)の「第6章 枠組壁工法の工程のポイント」に書かれているので、ツーバイフォー工法の場合はこのような方法が標準化されているようだ。
打ち合せが終わると、Hさんは土台に刺さったアンカーボルトに座金を置き始めた。現場監督さんが、「ヒバ油が届いていますよ」とポリ容器に入れられたヒバ油(防蟻処理用)を見せてくれた。蓋をあけてにおいを嗅いでみる。私には、よい香りに思える。これを刷毛で土台に塗るのだそうだ。あとから塗るのかと思ったら、基礎に乗せる前にやっておかないといけないとのことで、まだ基礎の上に置かれていない土台にヒバ油を塗りはじめた。驚いたことに、すでに基礎上に置かれている土台は、すべて監督さんが塗ったのだそうだ。現場監督さんて、こういうこともやるのか、びっくり。
「私にもやらせてください」と迷惑を顧みずにお願いして、1本だけ塗らせてもらう。ほんの少しだけれど、参加できて非常にうれしい。ほんとうなら全部塗りたいところだが、仕事が山積みなので、後ろ髪引かれる思いで会社に戻った。昼休み残り時間5分で昼食をかっこむ。
10時半まで残業して戻ると、なんと、土台はもちろん、すでに根太の取り付けまで終わっていた。もう、アンカーボルトがどこにあるのかまったくわからない。お昼に写真撮り損なった、残念至極。
●12/18(金)防蟻処理および床下のシリカゲル施工
曇り一時晴れ。今日は、1回目の防蟻処理と、床下の乾燥剤の施工日。半日休暇を取って立ち会うことにした。
防蟻処理は、通常はCCAという薬剤で処理するようだが、わがままを言ってヒバ油と木酢液を使う方法に変更してもらったのだ。このことは、天草産業の営業さんと初めて顔を合わせたときから伝えてあった。ハウスメーカーで建築する場合、こういう希望が通るのか不安だったが、あっさりOKが出て、ちょっと拍子抜けしたくらいだ。しかし、それはとてもうれしいことだった。ヒバ油と木酢液による処理は、杉並区にある「ハウス・キーパー」社(http://www.glossweb.com/h-keeper)の島津社長が考案された方法だが、営業さんがハウス・キーパーさんのことを知っていたこともうれしかった。この最初の時点で、「この会社なら安心してまかせられるかもしれない」と思ったが、私の直感は正しかったようだ。
シリカゲルは、富士シリシア化学社製の「ホームゲル」という商品を用いる。販売元は(株)キーゼル・エフ。実は当初、ハウス・キーパーさんによる調湿炭を検討していたのだが、値段が高かった(シリカゲルの倍ほど)のと、もうひとつは、白アリは乾燥剤であるシリカゲルにふれると脱水症状を起こして死ぬと知ったことから、シリカゲルに変更した。調湿剤を入れることにしたのは、ユニットバスや高基礎部分があるために東と北にまったく通気孔がないからでもある。なお、当日聞いた話だが、ハウス・キーパーさんの調湿炭が高くなってしまうのは、炭の品質にこだわるお客さんが多いために上質の炭しか使わないからとのことだった。調湿炭を扱う会社は複数あるので、数社から見積りをとってみればよかったと今になって思うが、シリカゲルに決めたことは後悔していない。
少し早めに現場に出て、写真を撮ったりして到着を待った。今朝は寒く、両隣の畑は霜柱がいっぱいだ。昨日できたばかりの我が家の土台と根太組も、霜で白くなっている。もうすぐに見えなくなってしまう土台や根太の写真をとりまくる。根太の下にもぐり込んで、束の様子も写す。庭にコンクリート用の接着剤の缶があったけれど、あれは金属製の束とベタ基礎のコンクリートを接着するものだったのね。かないまる邸の床下を見せていただいたとき、金属の細い束で頼りないかんじがしたのだが(束っていうのは束石の上に柱が乗ってるもんだと思っていたから)、我が家のもまったく同じだった。なぜか、こんどはやけに頼もしく見えるから不思議だ。束の上に乗っかっているのは、檜だから、やっぱりこれが大引になるのかな?あいかわらずツーバイフォーに関してはよくわかっていないのであった。
9時ころにハウス・キーパーさん(1名)が到着。昨日土台にヒバ油を刷毛塗りしたことや間取りなどの説明をしたり、今日の作業の説明をしてもらったりする。我が家はもともと畑で、水はけはとてもいいのだが、畑は保水性が高いとのことで、畑の近くはけっこう白アリが多いのだそうだ。最初は7年、それ以降は5年に一度、点検と防蟻処理をすることを勧められる。
少し遅れてシリカゲルの業者さんが男女2人組で到着。ハウス・キーパーさんの方が終わらないとできないので、少し待っていただく。朝は寒かったが、日がさして来たらとても暖かくなってからだが楽になる。
ヒバ油は、噴霧器にセットされ、土台及び根太全体に吹きつけられた(ツーバイフォーの場合は、どうも「大引」という概念がないらしい)。続いて木酢液。こちらは、基礎の外側の地面にたっぷり撒かれたほか、床下の土台の下の基礎部分にも吹きつけられた。ベタ基礎なので床下に土は見えないが、白アリの嫌いな臭い付けをするのだそうだ。木酢液は、鎮火後の火事場と同じニオイがした。昔の職場で何度も嗅ぎ慣れたあのニオイは、木造住宅の木材がくすぶって炭化したときにできた木酢のニオイだったのだ。
木酢は、原液ではなく10倍ほどに薄めて使うのだという。土壌改良などに使う場合は100倍くらいまで薄めるとのことだった。ハウスキーパーさんの使う木酢は、炭を作る途中に副産物としてできるものを利用するのではなく、木酢を取るためだけに炭を焼いているとのことだった。
ヒバ油の塗布は、しばらくして床や壁ができてから再度行うそうだ。
続いて、シリカゲルの施工。床下一面に防湿シートを丁寧に敷き、その上にシリカゲルの小さな粒を均一に撒いていく。均一に均すのは、手作業だ。シリカゲルの厚みは思ったより薄くて、こんなものでだいじょうぶなんだろうかと疑問に思い、聞いてみると、厚くしても、吸湿するのは空気に触れている表面だけなので意味がないのだそうだ。同じことをよく聞かれるという。やはりみんな考えることは同じなのだな。なお、この状態(新築で、床を貼っていない状態)で行うのが、いちばんきれいに、楽に施工できるのだそうだ。既存の家の床下にもぐり込んで施工することの方が多く、それは大変で、施工も楽で助かるとのこと。シリカゲルは、カタログによると半永久的だそうである。
こちらは1時間ほどで、終了。玄関および玄関脇クローゼットの部分(高基礎部分)はまだすぐに床を貼らないので(土間にタイルを貼ってからだろうか)、その部分は防湿シートとシリカゲルを置いていくことになっているそうだ。施工業者さんから「施工後は、現場にブルーシートがあるのでかけておいてほしと言われたが、シートがない」と言われ、事務所経由で現場監督さんに連絡を取ってもらう。折り返し私のPHSに電話が入る。余分にあったシートは、昨日届いた材木にかけられて足りなくなってしまったもよう。現場監督さんが、暗くなってからシートを届けてくださることになった。
防蟻処理等、健康に配慮した住まいを作ることについては、かないまるさんからいろいろ教えていただいたほか、次の本などを参考にした(ほかにもあると思うが、たまたま私が読んだのはコレだけ)。
(1)「住まいにひそむ農薬がわかる本」
小若順一・槌田博 編著:学陽書房
(2)「「新築」のプロも知らないコワサ教えます」
船瀬俊介著:築地書館
(3)「健康住宅のすすめ」木山真世著:リヨン社
(※氏名の3文字目は、「真」の下に「心」と書いた文字)
(4)「害虫とカビから住まいを守る」
神山幸弘・山野勝次:彰国社
(5)「エコロジー建築」
エコテスト・マガジン編・高橋元訳:青土社
午前中は立会いのため休暇をとったので、午後から出勤。仕事は、今週が山だ。通常の仕事に年末進行のものと年賀状が重なるこの時期は、町の印刷屋にとって1年で一番忙しい。明日はどうしても休みたかったので、大工さんの仕事が見たかったから)急ぎの仕事をなんとか終わらせるべく午前3時半まで努力したのだが、結局終わらずに意識朦朧となって帰宅する。駐車場で車を降りて横目で見ると、現場にはブルーシートがかけられていた。現場監督さん、来てくださったのだな。ありがたい。
午前4時、アパートの玄関のドアを明け、着替えだけして顔も洗わずにそのままベッドに倒れ込む。
●12/19(土)建て方2日目:1階床断熱材、床板、西側壁施工
晴れ。9時起床。以前は休みの日は10時、11時まで寝ていたのだが、最近は7時に起きて、朝風呂に入って、工事のある日には8時には現場に行ってみる。しかしさすがに寝たのが4時では7時に起きることができず、目が覚めたら9時過ぎだった。先に起きた夫は、私を起こさないように音を出さずにヘッドホンをしてテレビを見ていてくれる。すでにHさんは仕事をしていて、夫は挨拶をすませてきたという。顔だけ洗って、すっ飛んで行って取り合えず朝の挨拶。Hさんは、根太の間に断熱材(厚さ8センチの押出ポリスチレン保温板)を入れていた。今日は、クレーン付きのトラックで来ている。
しばらくHさんの仕事を見学。Hさんによると、ツーバイフォーで基礎に檜を使うのは初めだそうだ(Hさんはツーバイフォー歴20年のベテラン)。通常は、米ヒバを使うという。届いた材木に薬剤処理がしていないのも初めてだそうだ。防蟻処理については、化学薬剤を使わずにコレコレシカジカ…と説明する。「勉強したんだ」と言われる。ちょっとくすぐったい。
「ごはんだよー」と夫に呼ばれてアパートに戻り、遅い朝食をとって、再度夫とともにHさんのところに行く。断熱材は、ほとんど入れ終わっていた。夫に「アルバム(といっても、1冊30円で24枚整理できるヤツ)に写真の整理をしておいてね」と言い置いて私は出勤する。せっかくの土曜日なのに(それも、暖かくて気持のいい土曜日で、しかも、Hさんが来てるのに)出勤しなければならないなんて、悲しい。
無事仕事を片づけて午後4時帰宅(夕べは午前4時だった…)。帰宅前に何度かアパートに電話を入れたが出ないので、これは現場にいるなと思っていたが、案の定、夫はHさんの仕事を見ていた。「アルバム整理に思ったより手間取って2時までかかっちゃったよ」。ということは、2時からずっとここにいたわけね。ズルイぞ。
夫が2時に行ったときには1階の床板は貼り終わっていたそうだ。私が4時に行ったときには、床の上に西側の壁が組み上がっていた。夫はツーバイフォー材と合板を組んで壁を作るところを最初からずーっと見ていたという。ズルイぞズルイぞ。土台の外側にも合板が貼られているため、もう土台は見えない。檜の土台は、今朝見たのが最後だったのだ。もう、ここに檜の土台があることは、知らない人が見ても絶対にわからない。
それにしても、もう壁だなんて、なんて早いんだ。Hさんの仕事が速いことは複数の人から聞いていたけれど、こんなに早いとは。手が動くのも速いが、身のこなしも軽く、動きがすべて素早い。夫の話によると、2時からずっと見ていたけど、一度も休憩なしで、お茶を入れようかと思ったけどなかなか言い出すきっかけがない(話しかけられる雰囲気ではない)んだそうな。そういえば今朝、「10時にお茶入れますけど、お茶とコーヒーとどちらいいですか?」と聞いたら、「いいよ、持って来てるから。それにいつ休憩できるかわからないから」と断られてしまったっけ。
また、これも夫に聞いたのだが、今日は西側の壁を立てるまでの予定だったのが、思ったより早くできてしまったから、このぶんでは22日まで待たずに1階を終わってしまうかもしれないという。そこで2階用の材木の搬入を1日早めてもらう交渉をしたが、年末で予定が詰まっていて無理。だから、もしかすると工事予定だった明日は休みにするかもしれないとのことだった。明日もまた見られると楽しみにしていたのに、ちょっとがっかり…。
さて、私が着いてすぐ西側の壁を立て始めた。壁を建てるのは、いったいひとりでどうやるのだろうと前々から思っていたが、長い材木(2×2?)を立ててそれにジャッキのような工具を取り付け、取り付けた部分をテコの支点にして持ち上げてしまったのだ。夫と顔を見合わせて「へー!、こうやるんだ」と感心。でも、南の壁はもっと大きい(長い)。今の方法じゃとても無理だ。だいいち、長いアンカーボルト2本があるから、立てただけではだめだ。持ち上げなければアンカーボルトをホールダウン金物に通すことができない。どうやるのだろう? これは明日のお楽しみ。
ちなみにこのホールダウン金物、通常2階建ての家には付けていないそうである。また、壁の柱を釘でなくボルトで止めてある箇所があり、こういうのも通常はやらないのだそうだ。我が家は基礎の高さに高いところと低いところがあったり、屋根の勾配がきつい(45度)ことなどが関係しているのだろうか? そういえば、基礎伏図以外の図面をもらっていない。お願いしておかなければ。
冬至間近だから、もう4時半を過ぎると暗くなってしまうが、日が落ちた後もライトを付けてHさんの仕事は続く。私たちも厭きずに見学している。少しずつ我が家ができて行くのが、そしてその過程を見ることができるのがうれしくてうれしくて、時間の経つのを忘れてしまう。夫と顔を見合わせては、「うれしいねぇ」「見られて良かったねぇ」を繰り返す。何度も何度も。
ハウスメーカーで建てる場合は、壁は、できあがったのを持って来て建てるだけなのかと思っていたが、そうではなく、現場で大工さんが設計図に合わせて造って行く。柱(スタッドというらしい)を組んで枠を作り、それに構造合板を打ち付けて、窓になる部分に穴をあけて壁になる。南側の壁の枠ができたところで今日はお終いだ。Hさんを見送って私たちもやっとアパートに戻る。もう7時近かった。すっかり体が冷えきってしまったが、どうやって床が、壁ができるのかを見ることができて、夫ともども大満足。壁が立ったお祝いに、クリスマス用に買っておいたスパークリングワイン(安物だけど)を明けて乾杯してしまった。
でも、ずーっと側で見ていられては、Hさんは迷惑だったのではないだろうか?とちょっと気掛かりでもある…。
お風呂に浸かりながら「危ないツーバイフォーハウス」を読み返す。今までどうもよくわからなかった説明が、今日1日見てきたことと重ね合わせていっぺんに理解できた。そうか、そういうことだったのか。実に、「百読は一見に如かず」である。
●12/20(日)建て方3日目:1階壁の続き、セコム契約
晴れ。でも風が強く、体感温度は昨日よりだいぶ低い1日。
夕べは前夜の疲れが残っていて、友人から届いた富山の鱒の寿司を堪能したあと(スーパーの駅弁フェアで売っているのとはぜんぜん違うのだ。ゆうぽさん、ありがとう!)10時にはコテっと寝てしまう。ほんとうはBSでやっている「風と共に去りぬ」を見たかったのだが、夫に「ダメ、寝なさい。こんなのレンタルビデオでいつでも見られるでしょ。」と怒られる。
7時半まで爆睡。熱いお風呂に入ってまだ重い体に喝を入れるつもりが、ぬるいお風呂に30分も使って読書してしまった。読んでいたのは、夕べに引き続き「危ないツーバイフォーハウス」。アパートの狭いユニットバスは、長時間こもっていると窒息しそうになるので、読書タイムは換気扇を回しておくことにした(洗い場にいるときに換気扇を回すと、お尻がスースーと寒いのだ)。
夫が「ちょっと見てくる」と行って、すぐ「Hさん来てるよー」と戻ってくる。今日は休みかもしれないと思っていたのだが、仕事になったのだ。「よかったね!これで今日も見学できるね」と夫と万歳三唱。当然、掃除も洗濯も買い物もジョギングもパスである。そんなものはいつでもできるけど、壁を作るのは今日しか見られないのだから。
あわてて飛びだしてHさんに朝の挨拶。
「昨日はずっとくっついて見ていて、迷惑じゃありませんでしたか?」
と恐る恐る尋ねると、
「いいよー、めったに見られないだから」
と返事が返ってきてほっとする。ありがとうございます。
夫「お鍋(朝食のうどん用)どうした?」
妻「あ、忘れてた。ガスにかけっぱなしだ」
夫「いつもこれだ。いいよ、やっとくから、しばらく見学しといで。オレはそこんとこ昨日見たから」
というわけで、南側の壁に合板が貼られるのを見学。
Hさんに、「夕べ、危ないツーバイフォーハウスっていう本を読んでたんですけど、今までよく読んでもよくわからなかったのが、実際に作っているところを見てたら、どこのところを言っているのかよくわかるようになりました」なんて話しかけたら、「それ、読んだよ」という返事が返って来た。当時(7〜8年前か?)大工さん仲間でも話題になり、コピーが回っていたとのこと。Hさんによると、あれは、まったくの素人がやったか、故意か、どちらかしか考えられないとのこと。「当時は大工が足りなかったから(今は余っているそうだ)下手な大工も多かったが、でもあれは極端すぎる。ツーバイフォーは細かいところまでみんな決まっているからね。あそこまでされるということは、施主にも問題があったんじゃないかなあ、大工も人の子だから、嫌な目に合えばやる気をなくす」、とも。施主側からしか読んでいなかったけれど、そういうこともあったのかもしれないなあと考えさせられた。
ツーバイフォー工法については、枠組壁工法の仕様書があるからそれを見れば全部出てるよ、と教えてもらう。そういえば半年前に、上の階のMさんに公庫の木造住宅工事共通仕様書を見せてもらったが、あまりよくわからなかったっけ。もう一度見せてもらうことにしよう。
そのほか、ちょうど同じくらいのことをしている現場を見比べると、違いがよくわかること、ツーバイフォー材(スプルス。輸入材)はどこも同じだけど、合板を見れば違いがわかること、使っている合板は国産であること、メーターモジュールで作る場合は合板も輸入品になることなどを教えてもらう。「ウチ(天草産業)はいい材料を使っているよ。これだけ厚い合板を使っているところは少ない」と聞いてすご〜くうれしい。
その他夫から又聞きした話では、昔は釘を全部手で打ってたからほんとにたいへんだった、朝は元気だからいいけど…、とか、屋根の勾配がきついから年内に屋根までできるかどうか、まあ落ちても両側畑だから怪我はしないな、とか、設計図がおかしい、設計屋は机の上だけでやってないでたまには現場に出なくちゃだめだ、とか、普通はここにボルトは付けないのに、このウチは普通と違うな、とか、夫もひとりのときにときどき話を聞かせていただいているらしい。
夫が呼びに来たので、いったん食事に戻る。食事中、「早く戻らないと南の壁の窓の穴開けちゃってるな。あれ、面白いんだよ」と意地悪を言う。「糸ノコみたいのでやるの?」「ちょっと違うんだな」。あわてて戻ると、まだ穴は開けられていなかった。なるほど、こうやって開けるのか(子細省略。あしからず)。
南の壁を建てるのは、クレーンを使った。中央の穴の開いた部分(窓の入るところ)にワイアーを引っかけて持ち上げる。このクレーンのリモコンがラジコンになってて、それを操作するHさんは、実にかっこいいのだ。ここは、ホールダウン金物が入っているので、ただ立てただけではだめだ。いったん持ち上げて、ホールダウン専用の長いアンカーボルトを下枠に開けた穴に通さなければならない。どうするのかと思ったら、ワイアーを東寄りの窓に引っかけ直して片側だけ持ち上げて入れてしまった。なるほどー。感心することしきりである。
午後1時、セコムの営業さんが約束の時間通りに到着。庭のベンチで打ち合わせ。「なんとかなるでしょう」ということで契約してしまった。なんとかならなかったら、そのとき考えよう…。
進み方が早いから「きょうはボチボチやるよ」と言いながら、結局暗くなっても手を休めることなく、北側を除く1階の耐力壁と、間仕切り壁の枠組みまでできてしまった。だんだんと、どんな家なのかがわかってくるとともに、枠組壁工法についてもわかってきた。
「いやー、面白かった。2日間、堪能したね。夫婦そろって1日中見てて、変なふたりだと思っただろうな」と夫。同感である。「Hさん、ほんとは今日休むつもりだったらしいよ。『奥さんが、今日来てほしいっていうから、来たんだよ』って。だからボチボチやるよ、って言ってたけど、ちっともボチボチじゃなかったね」。
うーむ、そうだったのか…。おかげさまで、いちばんいいところを休みの日にじっくり見学することができて大々満足である。
どうもありがとうございました>Hさん。
●12/21(月)建て方4日目:1階壁の続き
晴れ。朝7時半、写真を撮りに行ってみる。いつも出勤前の8時ころに前日の様子を写しに行くのだが、Hさんは朝早いので、8時では遅いかもしれない。そこでいつもより早めに出たのだが、驚いたことにもうHさんのトラックが止まっていて、運転席で図面を広げていた。負けた(笑)。後で聞いた話だが、道路が混むので6時に家を出るのだそうだ。
お昼に顔を出したときは、北側の高基礎部分の耐力壁(玄関回り)ができており、夜には間仕切り壁の枠組みが全部立てられていた。久しぶりに7時前に帰宅したら、ちょうどHさんが帰るところで、「夜見るんだったらブレーカー上げれば電気点くから」と言われる。でも今日はひとりだから、夜の定期巡回はお休み。
明日は朝7時半ころ2回目の材木が届くそうだ。
夕方、上の階のMさんのところに公庫の「木造住宅工事共通仕様書」を貸りに行く。以前1度見せてもらったときは「ふーん、こういうのがあるのか」というだけで内容はちんぷかんぷんだったが、今なら少しは理解できるような気がしたからだ。Mさんは、「ちょうどよかった。今これ捨てようと思ってたトコ」といって、平成8年度版の仕様書を譲ってくださった。「枠組壁工法の仕様書もありますか?」と、こちらも貸していただく。ただし、これはいただけず、借用。
帰宅してパラパラめくってみると、今まで参考図書で読んだことがみんな書いてある。枠組壁工法の仕様書には、ここ数日で見慣れた図がたくさん書かれており、とても面白かった。
夫は、明日の早出の仕事に始発で行っても間に合わないため、今夜は都心のホテル泊まり(自費である…)。夜電話で、「今日はどうだった? 玄関の壁たってた?設計図がおかしいっていってたところはどうだった? 残念だなあ、見たいなあ」と言っていたが、翌日聞いたら「6時半に起こしてね」と頼んでおいたことも何もかも、電話をかけてきたことすら覚えていなかった。酔っぱらいめ〜。
●12/22(火)冬至 建て方5日目:材木搬入2回目(2階床、壁用)
晴れ。朝7時半に材木が届くとのことなので、ポットにコーヒーを詰め、そのまま出勤できる準備をして7時15分には現場に行く。今日はHさんに勝った。
写真を撮ったりしてトラックの到着を待つ。
Hさんに続いて、合板を積んだトラックが到着。Hさんのクレーンで持ち上げて、荷台から降ろす。運転手さんとコーヒーを飲みながら雑談。合板は、木更津から届いたのだそうだ。都心を抜けて来たそうだが、道路が混むので6時半には到着し、7時半まで近所で待っていたとのことだった。ご苦労さまです。
ツーバイフォー材が届かないので、Hさんと雑談しながら待つ。「仕様書(公庫監修の枠組壁工法の標準仕様書)、貸してもらいました」というと、「教えてやろうか?持ってきてみな」というので車まですっ飛んで持ってくる。「釘の打ち方なんかも、みんな出てるだろ?」と言いつつパラパラとページをめくり、「ここの釘は20センチ間隔以内だけど、15センチで打ってあるから」とか、「ホールダウン金物は普通はこれだけど、こっち(長い)のを持ってたから、ガレージの入口のところはこっちにしといたよ、開口部だから」とか、「2階の床はこうなんだけど、天草じゃこれはできないんだ、床下に空調の管がたくさん入るからね」等々、教えてもらう。「危ないツーバイフォーハウス」の本は、コピーでしか読んだことがないので「ちょっと貸して、お昼にでも読んでみる」ということでHさんに貸し出し。
そうこうしているうちにツーバイ材を積んだトラックが到着。私は臨時の交通整理員となる。ちょうど通学の子ども達が増えてくる時間なのだ。狭い道のわりに交通量がけっこう多いので、途中3回もトラックを移動しなければならなかった。たいへんだ。材木は、数回に分けてクレーンで2階に上げられた。
荷下ろし終了後、今度の運転手さんともコーヒーを飲みながら雑談。さきほどの合板と同じ会社のトラックだが、こちらは木更津ではなく相模原市からとのことだった。「ヤツらは高速使わずに都内を抜けて来るから早いんですよ。そのかわりこれが終われば今日の仕事はおしまい。オレたちはもう一仕事あるんですけど」なんて話に続いて、「あの大工さんは、巧いし、早いですよ。自分でユニック(UNIC。クレーンの商品名?)持ってるしね。それも、5段階伸びるいいやつだし」。コーヒー1杯で喜んでもらえるうえ、こんなうれしい話まで聞かせてもらえる。
Hさんに「じゃ、私行きます。今日もよろしくお願いします」と挨拶し、ギリギリセーフで始業時刻(8時半)に間に合う。お昼に顔を出したときには、もう2階の床根太が3分の1くらいできていた。「今日中に床板まで貼るんですか?」と聞くと「やらないよ」という返事だったのに、夜見たらガレージ以外は全部貼ってあった。Hさんのウソつき〜。
夫は早出だったため、珍しく6時半に帰宅。そのまま現場に直行し、7時半までHさんのそばにいたらしい。私はちょっと用事があって8時に帰宅。夕食は、帰宅してから作る予定が、予定より遅くなってしまったため、夫が以前から「1度食べてみたい」と言っていたセブンイレブンのおでん、その他を買って帰る。なんて夫思いのよい妻だろう(おでんはおいしかった)。
●12/23(水・祭) 建て方6日目:ベランダ作成
晴れときどき曇り。祭日のため、当然(?)私たちも1日のほとんどを現場にいた。しかし午前中は主に2階の作業(床の構造合板張り)のため、何をやっているのかほとんど見えず、がっかりである。暇なので、だいぶ土が減ってしまった我が家の庭に、隣の都道工事現場からスコップで土を入れたりする(土をもらうことは、都道の現場監督さんにあらかじめ了解をもらっている。もともと残土として処分される予定の土なのだ)。作業の様子が見えなくてもずっと庭で何かをしていた。大工さんが仕事をしている音を聞いているだけでうれしい。
午前中の最後に、ベランダ用の4つの独立基礎に檜の柱を建てる。なぜ檜なのかというと、なぜか土台の檜が4本余ったからだ。理由は知らない(笑)。
午後、3時過ぎまでかかってベランダの骨組みができた。2時間以上かかったというべきか、2時間くらいでできちゃったというべきか、素人にはよくわからん。
Hさんによると、このベランダは普通と違う、こういうのは初めてだ、という。ちなみに、フツーのベランダは建物本体からオーバーハングさせる(2階の根太を延ばして来る?)ようだが、我が家のベランダの根太は壁に打ち付けてある。木造のベランダなので、いずれ傷んだり腐ったりした場合は、この方式の方が取り替えはラクそうだが、そんな機会が訪れないよう祈るしかない。
そのほかにも、どうも我が家の場合、フツーでない(今までの経験と違う)ことがいろいろあるらしい。Hさんが見慣れているいつもの設計図とは違うことが多いようで、いつもとは別の設計士が書いたのではないかとのこと。Hさんに「奥さん、何かうるさいこと言ったんじゃないの?」と冗談半分に言われたが、そんな覚えはないぞー……いや、もしかしたらあったのかも? 本人にその自覚はない。うーむ…。
「設計図におかしいところがあっても、オレがちゃんとやるから」と言われて安堵する。Hさんにまかせておけば間違いない。夫も私もそう確信している。
Hさんは躯体工事(枠組壁工法の根幹の部分)だけを担当する大工さんなので、屋根下張りの構造用合板を張り終えたところでお別れしなくてはならない(ということを少し前に知った。内部造作まで同じ大工さんだと思っていたがそうではなく、完全に分業化されているらしい)。基礎工事が予定より延びてHさんが仕事にかかるのが遅れてしまったため、年内に終わるよう休日返上でがんばってくださっていて非常にありがたいが、年内に終わってしまったら来年はもうHさんにお会いできないのかと思うと、非常に寂しい…。
ベランダが終わったあとは、夜までかかって2階の床に墨出しをしていた。明日からは、2階の壁工事だ。
現場監督さんが予定より1時間ほど遅れて5時に到着。もう真っ暗だ。ごくろうさまです(これからまだもう1か所現場を回るとのこと)。
昨日見ていて、高基礎の部分の立ち上がりのコンクリが、そのまま室内に剥き出しになっていることに気付いたのを指摘。高基礎部分に接したところは、部屋の方が基礎天端よりだいぶ低くなっているためだ。このままだと、ここには断熱材が入らずにコンパネを張ることになってしまう。高断熱仕様の家でそんなことはできないだろうから、ここにも断熱材(60ミリ厚の現場発泡ウレタン)を施工しないといけないわけで、それをするとその分部屋が狭くなってしまう。寝室の部分は、窓の下のところに出っ張りを作ってその中にウレタンを充填すれば、出っ張りの上にちょっとした小物を置いたりもできるので怪我の巧妙(?)だが(もともとそういう棚がほしいと言っていたのが、何かの理由で営業さんから却下されていた(笑)のだった)、問題はそれ以外の部分だ。できれば壁の途中に段差を付けたくない(が、そのためには壁ごと60ミリ出すしかない)。どうするか、もう少し悩むことにする。
また、寝室のこの部分(高基礎の立ち上がり部分)の屋外側には北側の市道に合わせて1メートル弱の盛土をしてあるので、寝室の壁の一部が高基礎部分のコンクリートを介して土に接している。通常は内側に防水兼用の断熱材を入れるだけのようだが、コンクリートは水分を含みやすいとのことなので、外側にも防水のための処置をしてほしい旨伝える。特にここは、雨水をこの部分に誘導して地中に吸い込ませる予定なので、念には念を入れたい。
※実は、この2点については、私たちが気づいたのではなく、Hさんが教えてくださったのだった。この時点でHさんからは、自分が指摘したということは黙っているようにと言われていたが、今ならもうよいだろう。Hさん、どうもありがとうございました。
いずれにしても、けいぽさんが書かれていた「標準と違う部分は要注意」というのを実感した1日だった。
●12/24(木)建て方7日目:材木搬入3回目、2階壁
快晴。ただし、すごく風が強く寒い1日となった。
朝、3度目の材木が届く。7時過ぎに行ったら、もうトラックが着いていたが、指定時刻は7時半なので、待機中。今日はトラック1台だそうだ。Hさんを待っている間、梯子をよじ登って日の出直後で朝日の眩しい2階へ顔を出してみるが、まったく壁がないので上がってみる勇気は(まだ)なかった。私は高所恐怖症気味なのだ。40メートル級梯子車に臨時で半年程乗った夫に言わせると、高い所というのは慣れるものなのだそうだが、私も鍛えれば慣れるのだろうか?。バカは高い所が好きだというし…。
Hさんが到着して荷下ろしが始まる。一昨日は通過する車に道を譲るため途中で数回移動しなければならなかったので、今日は別の位置に材木を積んだトラックを止めるが、こちらは電線がじゃまで、なかなかたいへんだ。乗用車はなんとかすり抜けて行くが、あっちから聞こえてくる灯油のローリーが大きいのが来たら移動しないといけないなあと思っているうちに無事終わる。ギリギリセーフだった。
朝はあたたかかったのに、しばらくすると強い北風が吹き始め一気に体感温度が下がった。吹きさらしの2階で作業しているHさんはたいへんだろうなあと、なんだか仕事が手に付かない(急ぎの仕事が一段落して、ちょっと暇なせいもあるのだが)。
お昼に顔を出して、使い捨てカイロを差し入れ。「寒いのはいいけど、風がなあ。壁が立たないよ」とHさん。上に上がらせてもらうと、大屋根を支える直角2等辺三角形の壁のうち、三角形の上を切り取った形の2階部分の壁がすでにできあがっていた。南面の壁なので、北風をまともに受ける。無事に立つといいのだが。
引っ越しのときに出した粗大ゴミの処理代金(8000円)を銀行から振り込み、仕事に戻る。
珍しく定時(5時半)に仕事を終え、そのまま現場に直行。「上がってもいいですか?」と声をかけ、始めて2階の床を踏む。まだ風が強いが、いい天気で星がきれいだ。お昼には床に寝かせてあった南側の壁のほか、東西の背の低い壁も無事立ち上がっていた。強風の中、ごくろうさまでした。
隅っこに陣取って見学間仕切り壁の枠組みができていくのを見学。昨日のうちに墨出ししているので、どこに壁が立つのかよくわかる。私が座っているのは、洗面台を置く予定の場所だ。ここはトイレ、ここは食品庫、ここは冷蔵庫置場…とイメージがふくらんでくる。
ちょっと目を転じると、近くの家のド派手なイルミネーションが見える。そういえば今日はクリスマスイブなんだなあ。それにしても、寒い。Hさんに「寒くないの?」と言われたが、ここにいた1時間ほどで、芯まで冷えきってしまったかんじだ。昼間「寒いのはいいけど」と言っていたHさんも、帰るときはは「寒い」を連発していた。ほんとうにごくろうさまでした。
後片付けが始まったようなので、ダッシュしてアパートに戻り熱いお茶を入れてくる。いつもいらないというHさんも、今日ばかりは熱いお茶が怖い(笑)ようだ。
クリスマスのイルミネーションといえば、最近はあちこちで流行っているようだが、我が家では6年ほど前からこの時期に庭木のイルミネーションを始めた。数年前からはご近所の何軒かも始めたので(そのうち1軒が、去年から超ド派手なのだ)クリスマスシーズンはなかなか楽しい。建築中の家のそばをうろうろしていると、散歩の途中の見知らぬ人に「今年はクリスマスの飾りがなくて寂しいですね」と言われたりするが、夫も「今年はできなくてつまんないよなあ」と言っている。来年の冬は、乞!ご期待、だ。
ところで、今日のおマヌケ。朝、コーヒーをポットに詰めて味見をしたら、みごとにしょっぱかった。誰だ、砂糖と塩の位置を入れ替えたのは。私しかいないか…。
●12/25(金)建て方8日目:2階壁続き
Hさんの仕事が始まってから、早起きになった(とは言っても、夫が出掛けてから起きるのだが…)。7時半前に現場に行って前日の様子をカメラに収め、Hさんを待ち伏せて朝の挨拶をすることから1日が始まる。この時間、ちょうど東から太陽が登って来るので、2階に立つとひどく眩しい。冬至を過ぎてもまだしばらくは夜明けは早くならないが、日の入りは少しずつ遅くなり、これからどんどん日が延びる。うれしい。
長いお正月休みに入る前になるべく進めたいので、Hさんは明後日の日曜日も来てくださるとのこと。工事の様子が見られてうれしい反面、休みなしで仕事をしているHさんが心配だ。
明日は足場が組まれて、小屋裏の床や屋根の工事が始まる。「明日からは上に登っちゃだめだよ、危ないから。物を落としたりするから、足場からも離れてなきゃだめ。登っていいのは朝とお昼休みだけ。それも、絶対落ちないように気をつけるんだよ。安全管理はうるさく言われてるから」と言われ、「はい」と神妙に返事をする。
最近は、規則々々で、(すべてマニュアル化されていて、ということでもあるのだろう)、昔のやり方でやってきたHさんにはやりにくくてしょうがないそうだ。
お昼休みに顔を出すと、Hさんから手招きされる。車の駐車のことで午前中に隣家から苦情があったそうだ。すぐに行ったが留守なので、夜、手土産を持って話を聞きにいく。食品製造業のそのお宅とはふだんまったく付き合いがなく、そのお宅の玄関が道路から正反対の南面にあることを知ったのはつい数日前だった(17年半もここに住んでいたというのに…)。解体工事が始まる日の朝に現場監督さんたちとそろってご近所に挨拶に行ったとき、このお宅は呼び鈴を鳴らしても留守のようなのでポストに工事業者さんの連絡先を書いた紙などを入れて来た。ところが、私たちが玄関だと思っていたのは勝手口で、玄関はまったく目につかない別の場所にあったのだった。その日の午後、顔を会わせたときに、「あいさつにも来ない」と言われたのでそのことを説明し、その後も2度ほど外で会ったときに「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」とご挨拶し、隣といっても間に畑が2枚入っているので工事が始まってからも特別迷惑をかけた覚えはないのに、なぜだろう?と不思議だったが、伺ってみてやっとわかった。玄関からきちんと挨拶に行かなかったことか気に入らなかったらしいのだ。こちらでは挨拶したつもりだったが(玄関でではなかったが)、先方は挨拶されたとは思っていなかったのである。玄関がどこにあるかわかったときにあらめて挨拶に行かなかった私もうっかりしていたが、でもそれが原因とは考えもつかなかった。げに近所付き合いとは、難しいものである…。
夜になると風が出てきた。定時でいったん退社して1時間ほど2階のすみっこで壁ができていくのを見学。明日はもう、仕事中は2階に上がらせててもらえないから、これで見納めかな。ちょっとさびしい。
年末ぎりぎりになって急ぎの仕事が飛び込んできたので、再度会社に戻る。明日休みたいので急ぎの仕事をひとつ片づけたうえ、残りの仕事を持ち帰り11時帰宅(先週の午前4時にくらべればラクなものだ)。持ち帰った仕事はちゃんとできるんだろうか?自信なし。
●12/26(土)建て方9日目:材木搬入4回目、小屋裏組み。 足場できる
快晴。7時半から荷下ろしが始まる。トラックは2台。分量が多い上、壁組みまで終わった段階の2階に上げるので、いつもよりも大層手間取っていた。
少し遅れて足場を積んだトラックが届く。足場を組み立てるのも大工さんの仕事かと思っていたらそうではなく、専門の業者さんが組み立てまでやるのだった。組み立ては10時ころから始まり、終了したのは1時近かった。太い鉄パイプのジャングルジムのような足場だ。数年前に香港で見た足場は、何階建てのビルであってもすべて竹だったのを思い出す。ほんとうは、足場はもう少し後の方がじゃまにならなくていいそうなのだが、足場屋さんの暮れの仕事は今日までとのことで、少し早めだか組むことになったらしい。Hさんは、早速できたばかりの足場の上を飛び回っている。今日は後で、現場監督さんが足場にネットをかけに来るとのことだった。
※ 監督さん、この日はお忙しかったようで、ネットが掛けられたのは29日だった。
いいお天気で風もあまりなく、穏やかな1日。基礎工事中は雨が多かったが、躯体工事に入ってからは1度も降っていないので助かる。午前中、久ぶりに川原までジョギング。年末は誰も忙しいのだろう、対岸のサマーランドの駐車場も今日はガラガラだ。3週間ぶりなのでもっと苦しいかと思ったが、意外に元気。
今日は2階の間仕切り壁から3階(小屋裏)床の根太組みをしているので、昨日同様下からはほとんど見えない。夫は、足場のじゃまになるからと切り落とした山椒の太い枝で、スリコギを作っている。私は足場を作るときに踏み固めてしまったお隣の畑をスコップで掘り起こしたり、OASYS Pocket3でコメントを書いたりしている。別に暇を潰しているわけではなく、やるべきことはたくさんあるのだが(掃除とか、仕事とか、年賀状書きとか…)、ついついここに来てしまうのだった。アホな夫婦である。
途中、運送屋さんが釘などを届けに来た。Hさんにそれを伝えても、降りてこないので、私が代理で受け取りにサインする。ゆうぽさん宅の大工さん同様、Hさんも集中型の大工さんで、それも頭に「超」が付く。なんたって、お昼休み以外は3時や10時の休憩もとらずに没頭しているのだ(仕事中に声をかけても、「お茶、いい」と断られてしまう)。Hさんにお茶を渡すには、絶妙のタイミングを要求される。たとえば、何かを取りに降りて来たときなどである。当方、タイミングを掴むのにだいぶ慣れてきたぞ(笑)。
ところでHさんは、ご自分のことを耳が少し遠いとおっしゃる。特に夕方は。丸1日マシンガンのような釘打ち機(なんて名前なんだろう? 業界での通称は「鉄砲」というらしい)を使っているので、耳が効かなくなってしまうのだそうだ。たしかにあの音は凄い。耳栓をしたらどうかと聞いてみたところ、あの音で釘がちゃんと打てているかを確認しているので、耳栓をしたらそれがわからないのだという。
暗くなってから現場監督さんが到着。もう真っ暗で足場全体にネットを張るのは無理なので、宣伝用の垂れ幕(?)だけをくくりつける。大きく、かつシンプルに「2×4 北米型輸入住宅 天草ハウジング」と書かれたもので、一見地味そうに見えるがけっこう派手だ。
現場監督さんと、今後の日程などの話を少しと、雑談をたくさんして今日はお終い。しばらくしてHさんも「鉄砲」用コンプレッサのエアを抜き、清掃を始める。毎日この時間はいっしょにいるので、もう音を聞いているだけで終わりであることがわかる。暗い夜道を、Hさんのトラックは疾風のごとく去っていった(けっこう若い運転(笑)。
●12/27(日) 建て方10日目:小屋裏
今日も快晴。日曜日だが、工事は休みではない。
庭のベンチ(グッドリビングショーで購入したもの)2つを組み合わせてテーブルとイスのセットにし、一昨日持ち返った仕事を庭に持ち込み、Hさんが仕事する音を聞きながら私も仕事。座布団がわりにした断熱材の威力は強力で、お尻がほかほかと暖かく心地よい。お昼に1時間ほどアパートに戻ったほかは、日が落ちて手元の原稿が読めなくなるまで仕事をしていた。何も外で仕事する必要はないのだが、鉄砲(コンプレッサで圧縮した空気の力で釘を撃つ道具)の音や、電動ノコの音や、げんのうで叩く音や、材木のぶつかる音などを聞いていると、大工さんと同じ時を共有していることが実感できて、幸せな気分になる。
暗くなってからも、夫と外から工事の様子を眺めたり、雑談したりしながら現場の回りをうろうろし、結局また丸1日外にいた。当然、掃除なんかできるわけがない(笑)。
ツーバイフォーでは、1階床、1階壁、2階床、2階壁、小屋裏床…というように、下から順に積み重ねて作っていく。ハウスメーカーによっては、壁などはあらかじめ工場で組み立てたうえで搬入することも多いようだが、我が家の場合はすべて現場施工だ。あらかじめ工場で加工されているのは、まぐさと、合わせ柱の部分だけのようで、あとはツーバイ材(幅はいろいろある)と合板を図面通りに測り、切り、組み合わせて作っていく。それも、たったひとりでやってしまうのだから、ほんとうにすごい。Hさんの仕事ぶりを見ていると、無駄のない動きに惚れ惚れしてしまう。我が家の躯体はHさんの芸術作品だと言っても決して過言ではないだろう。
現在工事中の小屋裏部分は、すべて45度の傾斜を持つ大屋根の下になる部分のうえ、間仕切りもけっこうあって複雑なので、だいぶ時間がかかっているようだ。ずいぶんと遅くまで作業が続く。7時過ぎて、やっと今日はこれで終わりかと思ったが、明日の野地合板搬入に備えて仮設トイレを移動したり、トラックの足元になるところにベニヤを補強に敷いたりと、なかなか終わらない。たいへんご苦労さまでした。
●12/28(月) 建て方11日目:野地合板搬入
今日も快晴。ここのところ、毎日快晴。Hさんの仕事が始まってから、1日も雨が降っていない。天気予報によると、明日までは暖かいが、明後日からは一転して寒くなるとのこと。そんな話をHさんにすると、「30日まであったかいといいなあ」。ということは、年内は30日まで工事するのだなあ。ありがとうございます。
朝7時半、屋根の下張材(野地合板と呼ぶらしい)が到着。顔なじみとなった運転手さんとも、今日が最後だ。野地合板の側面の板には大きく「ゼロホルマリン」と書かれていた。壁の構造合板(こちらはF1)は国産だそうだが(ただし、メーターモジュールの場合は輸入品となるらしい)、野地合板はカナダ製のものにJASの認定マークが付いている。
輸入品のスプルス材の方はすべてNLGAの格付け規格に適合することを証するマーク(枠組壁工法を用いた建築物の構造耐力上主要な部分に使用する枠組材として、構造耐力上支障がないと認定されたものであることを証するマーク。公庫の枠組壁工法住宅工事共通仕様書の付録にマークの一覧が出ている)が付いていたが、何種類かのマークが混在していて面白い。こんなものまで写真に撮っているから、あっという間にフィルムがなくなってしまうのだ。
荷下ろしは、足場と電線がじゃまなため難航し、緊張の連続。ユニックで吊り上げ、最初の1束は隣の畑との境界に降ろしたが、あとの3つは足場と建物の隙間に狭い空間にすっぽり収めた。Hさんは、ユニックの操作も完璧だ。
緊張が一段落したところで、熱いココアを飲みながら3人で雑談。「同じツーバイフォー工法でも、いろんなのがある」なんて話を、あちこちの現場を見ているお二人から聞くことができて面白かった。運転手さんによると、「Hさんの作ったのはユニックで材料を上に上げてもビクともしない」が、中には壊れそうのもあるという。私たちはツーバイフォー工法のなんたるかもろくに勉強せずにツーバイフォーに決め、ハウスメーカーも選んでしまったが、事前にあちこちの現場へ行き、どんな材料を使っているか、どんな建て方をしているか等々、比べてから決めるべきだったなあ、と思う。とは言っても、実際の過程を見ながら、しかもHさんから折々にいろいろ説明してもらったりしてだんだんわかってきたからそう思うのであって、いきなり現場を見にいっても何を見ていいかがわからなかったに違いない。Mさんのようにかなりの時間をかけなければ無理だろう。夫は、「Mさんは絶対そこまでやっているから、大丈夫だよ」と言う。私もそう思う。でも、自分でそこまでやれたら、その分もっと長いこと楽しめただろうなあと、それが残念だ。
私の方は、今日で仕事は終わりで、大掃除の予定なのだが、仕事が忙しくてそれどころではなかった…と言いつつ、お昼休みは現場に来ていたりする(笑)。野地合板を小屋裏部分に上げているところだった。
夕方、職場の全員が揃って「1年間ご苦労さまでした」と挨拶して形式上仕事納めをしたあと、いったん戻ってHさんが帰るまで現場で見学。屋根の垂木を並べる作業が始まっていた。長くて重い垂木を、45度の傾斜に並べていくのは、見ていてヒヤヒヤするほどたいへんな作業だ。Hさんによると、今日で12日目だから(注:そのうち1日は防蟻処理に費やされた)、フツーの家ならもうとっくに躯体工事は終わっているはずだが、時間がかかっているのはこの大屋根仕様のためで、ずっとめんどうだという(私が大屋根の家にしたいといったとき、営業さんからは簡単にOKが出たのだが、こんなにたいへんだったとは…)。「でも、こういう方がやりがいがあって、面白いでしょ?」とHさんにいうと、「そう」と笑う。だんだん打ち解けてきて、冗談話もできるようになってきた。
それにしても、見れば見るほど、実に無駄な空間の多い家である。東西にかかった大屋根の端の部分の高さ180センチより先の部分は、収納にしてもらった一部を除いてすべて空いているし、玄関とガレージにかかった小さい方の屋根の中は、まったくの空洞。平面図で見てわかっていたはずではあるのだが、実際に見てしまうと、すごくもったいない気がする。夫から「どうしても大屋根にしたいって言った誰かさんのせいだからね」と言われるが、けっこうこういうのも面白いと思っているらしい。無駄な空間が多い分、外観は、私たちが想像していたよりもずっと大きな家になった。地縄張りのときはなんて小さいんだろうと思っていたのが、嘘のようである。「山小屋風の小さな家」のはずが、なんでこうなっちゃったんだろう。夫と二人見上げては、「困ったねぇ」と言っている。何が困るんだか…。
無駄と言えば、無駄な窓がいくつもあるが、これは営業のFさんの趣味である(笑)。断熱材の入っていないガレージに断熱窓はいらないというのに、ここだけ安っぽい窓じゃカッコ悪いからといってほかの窓と同じペアガラスだし、小屋裏の機械室や、断熱の入っていないガレージの上の無駄な空間に窓はいらないのに、窓がないとデザイン上美しくないという。美しいにこしたことはないので、それ以上は逆らわないことにした(笑)。そのかわり、というわけではないのだが、当初の図面でリビングの西側についていたトップライトは、なくしてもらってある。ブラインドを付けるとはいえ、夏の西日が嫌だったからだ。だから、東西にかかる大屋根の西側にはひとつも窓がない。そのかわり2階の東南の一番いい場所にあるキッチンと、東のまんなかへんにあるトイレにはトップライトが付く予定だ。前の家は西日しか入らない暗いキッチンだったので、朝日の差し込む明るいキッチンは、私の夢だった。
Hさんを見送ったあと、ラーメン屋さんで食事をし、8時に会社に戻って11時まで残業。明日校正に出すという仕事を完成させて、今年の仕事はお終いだ。明日校正に出すということは、明日も仕事をする人がいるということでもある。
今日は、現場監督さんから年明けの工程表がFAXで送られてくることになっていたが、明日現場で会うので、そのときにもらうことになった。現場監督さんも、私同様今日が仕事納めのはずだが、まだ終われないのだという。ごくろうさまです。
●12/29(火) 建て方12日目:屋根垂木工事続き。 上棟、かな??
今日も快晴。天気予報では明日からは寒くなるという。
Hさんと朝の挨拶のあと、しばらく雑談。勾配のきつい屋根での作業は、不自然な格好での作業が多いので、体がきついそうだ。特に腰に来るという。ごくろうさまです。
午前中、庭のベンチで年賀状書き。愛用のOASYSは、旧機種のため7桁の郵便番号に対応していない。いよいよパソコン(MAc)に移行かな、と思っていたのに、時間切れで印刷準備が間に合わず、結局またOASYSで宛名印刷。それを現場に持ち込んで、郵便番号を手書きし、ひとりひとりにメッセージを書き込むのに半日以上かかった。
ちなみに私は印刷屋勤務だが、年賀状は毎年プリントゴッコである(笑)。
Hさんは屋根の垂木を並べ、棟木等に固定する作業をしているので、ちょっと離れると仕事の様子がよく見える。雲ひとつない真っ青な空をバックに、屋根のてっぺんでキビキビと作業するHさんは、ゾクゾクしちゃうくらいカッコいい。
お昼休み、夫と2階に上がり、「ココとココにトップライトを付けるんだよね?垂木は後で切り取るのかな?」などと指さして話をしていた。下に降りると、トラックの中で休憩していたHさんが手招きする。私たちの様子を見て平面図と構造図を照合してみたところ、トップライトの位置が違うのだという。構造図では、キッチンのトップラトが垂木2本分北にずれて、冷蔵庫の真上になっていた。
Hさんは構造図だけを基に作って行くから、本来なら平面図を確認する必要はない。しかしごく稀に間違いがあることもあるそうなので、事前に平面図と構造図を照合して確認するそうだ。ところがたまたま今回は時間がなくて照合する間がなく工事を優先させたので、図面の間違いに気付かなかったという。そういうときに限って間違いがあるというのは不思議だが、うっかり免許証を携帯し忘れたときに限って一斉検問をやっていたりするのと同じで、「こういうときに限って」というのはよくある。「マーフィの法則」か…。
トップライトの付く位置は垂木を2本にして補強してあるので、この部分をやり直さなければならなくなってしまったが、早い時期に気付いたのは不幸中の幸いだった。屋根下地合板を張ったあとに気付いたりしたら、絶対にやる気をなくしてしまうだろうなあ。他にも、キッチンのシンクの壁(タオル掛けを付けるためにたてた壁である)の長さがどうも平面図より長くて、通路になる開口部が予定より狭くなっているような気がする。まだ直せるとのことなので、年明けに現場監督さんに確認してもらうことにした。
午後は、トップライトの位置を修正し、軒の張り出し部分のけらば垂木を下から順に上に向かって取り付けて行く。けらば垂木には、「ころびどめ」という短い板を直角に取り付けていく(「けらば垂木」とか「ころびどめ」といった言葉は、今仕様書を見てわかったことを知ったかぶりで書いている)。この作業はけっこうめんどうそうで、夜までかかっても全部は終わらなかった。
もうすぐ暗くなりそうなころ、現場監督さんが到着。風邪をひいて苦しそうだ。かわいそう…。
足場にネットを張り終った現場監督さんから、年始めの工程表をもらう。「あんしんサービス」の2回目の検査は15日(金曜日、祭日)または17日のいずれかということだ。できれば15日がよいと伝え、その夜、我が家担当の1級建築士Xさんにもその旨メールで連絡を入れる。
一足先に現場監督さんが引き上げ(どうぞお大事に。よいお年を)、その後Hさんの作業が終わったときは、もう7時を回っていた。明日は、屋根の合板を張る前の準備を全部して、掃除をして終わるという。
私がお茶を入れるあいだHさんと話をしていた夫が私のところに走ってきて、「明日渡そうと思っていたアレ、今日にしよう」という。在来工法では、上棟の日を決めて、その日に土台を据え、柱を建て、梁や桁など横架材を乗せながら組み立て、最上部に棟木を渡して軸組の工事を完了させるそうだが、ツーバイフォー工法の場合、下から順に積み上げて作っていくので、「今日が上棟」とは断定できない。でも、本に「棟木を渡しておよその家の形がわかる状態」とあるのを読んだ夫が、今日あたりではないかと思い、さっきHさんに「在来だと、今日あたりが上棟ですか?」と聞いたら、「そうだなあ。でもツーバイフォーの場合はそういうのないから」とのこと。我が家の場合、上棟式はやらないが、Hさんへの感謝の気持として、今年最後の日にお酒と御祝儀を差し上げるつもりでいた。今年最後の日がいつになるかわからなかったので、昨日のうちに準備しておいたのだが、たぶん今日が上棟のタイミングだから、今日渡そうと夫はいうのである。もちろん、賛成である。
Hさんはいっしょに喜んでくださって、「ご祝儀までいただいたんじゃ、31日も来ようか?」と冗談を言う。「それは困ります、Hさんが来たら、また二人とも1日中現場にいるから、大掃除する日がなくなっちゃう。大晦日くらいは掃除させてください」。爆笑。
「今夜の晩御飯、どうしようか?」「お赤飯買ってこよう」。というわけで閉店間際のスーパーに駆け込んだがお赤飯は売り切れ。かわりに、半額に値下げになっていた上寿司を買い込んで帰宅。二人だけの上棟式である。
お正月用に買っておいた吟醸酒の四合瓶をカラにしてしまったから、また買って来なくっちゃ。
●12/30(水) 建て方13日目:年内最終日
またまた快晴。一昨日「30日からぐっと寒くなる」と言っていた天気予報は大はずれで、今日も雲ひとつない、穏やかな1日だった。昨日より暖かいくらいだ。よかったよかった。
朝、現場でHさんを待っていたら、犬の散歩をしていた男性が、余った材料をもらいたいという。ベランダに何か工作するのだそうだ。そんな話をしていたらHさんが到着したので、その件について了解をもらう。
朝の挨拶のあと、昨日気になったキッチンの通路幅のことや、冷蔵庫置場のことを相談する。冷蔵庫置場は、壁で区切ってあって、幅が90センチ弱あるが、キッチンセットの間の幅を狭くしたせいで、冷蔵庫が出っ張ると、キッチンへの通路がさらに狭くなってしまう。ここに奥行きの薄いかわりに幅の広い冷蔵庫を入れるには、壁を取り払う必要がある。冷蔵庫は、デザインはナショナルの「The R」が気に入っているのだが、いかにも冷蔵庫冷蔵庫したデザインだけど薄型のにするか、でっぱるけどデザイン優先にするか(リビングから冷蔵庫が見えてしまうので)、考え中。そんな話をしたら、間の壁は、簡単に外せるようにしっかり止めずにおいてもらえることになった。ありがたい。感謝。
その後Hさんは、屋根の合板を張る前の最後の仕上げ作業。トップライト部分の垂木を切り取って周囲を補強したり、軒のけらば垂木ところび止めをあおり金物で止めたり、けらば垂木の先を切り取って先端に1本垂木を取り付けるなど、細かい作業が続く。思ったより時間がかかるようで、掃除にかかったのは暗くなってからだった。
念入りな掃除のあと、玄関の開口部は板を打ちつけて出入りできなくしてもらった。仕事始めは6日。それまで1週間、工事はお休みだ。年明けは、野地合板張りに2日、仕上げに1日。だから、Hさんとはあと3日でお別れだ。お別れはとても寂しいけれど…。
お昼頃河原までジョギングすると、庭で餅つきをしているお宅があった。今日は30日だから、餅つきもお飾りも今日中にやらなくてはいけないんだな。一夜飾りは縁起が悪いそうだから。お正月準備はまだ何もしていないけれど、お飾りだけは今日のうちにすませる。車にお飾りをするとき、Hさんのトラックにもこっそりつけておく。明日気がついてびっくりするかな?(笑)。
どうぞよいお年を。来年もよろしくお願いします>Hさん。
●12/31(木)〜1/1(金)安全祈願
晴れ。年内の工事は昨日で終了し、今日からは年末年始休みである。久しぶりにゆっくり朝寝するつもりが、7時には目が覚めてしまった。
朝風呂に入り、朝食をすませるともう10時。午前中は食料品の買い出し。最近はどのスーパーも2日から営業を始めるし、コンビニにいたっては年中無休だから、昔と違って緊張感がないが、食品売り場の身動きできないほどの混雑ぶりと、いつもとは違う品揃えに、今日が大晦日で、お正月は特別な日であることをあらためて実感する。
午後からは「やっと」懸案の掃除に取りかかる。散らかすのは私だから、片づけるのも私の役目。食品の下ごしらえはすべて夫におまかせ……といっても今年は出来合いのお節料理を注文してしまったので、今夜の鍋と、お雑煮の準備、それからの大根なますを作るくらい。できあいのなますは、甘すぎて食べられたものではないから。
狭いアパートなので、掃除は簡単に終わりそうだが、散らかっている本や資料を片づけるたびについつい読みふけってしまうので、なかなか先に進まない。とうとう時間切れで、片付けきれないものを一部屋に押し込んでお茶を濁した。あーあ。
夕食は、私の弟と引っ越し時の助っ人のぶーさんを加え、4人でにぎやかに鍋を囲む予定が、昼間引き取ってきた「ふぐセット」の蓋を開けたら、注文したものと中身が違う。販売店に連絡すると、すぐに取り替えるとのことだったが、結局注文の品が届いたのは2時間後だった。やれやれ、最後までドタバタの1年。お詫びにと「高級塩かずのこ」を1箱もらったけれど、黄色いダイヤはあまり好みではない。豚にダイヤだなー。
年越しそばを食べ、テレビの画面が紅組の優勝騒ぎから一転して「ゴーン」という除夜の鐘に変わるのをなんとなく見て、近所の小さな神社に恒例の二年参りに出かける。地鎮祭のときに夫と二人でお参りした白瀧神社だ。戸外に出るとあちこちから除夜の鐘が聞こえて来て、いかにも「大晦日!」という風情だ。この神社は無人だが、今日はちょっとだけライトアップされ、扉も開放され、お賽銭箱の前には100枚ほど小さな絵馬が積み上げられている。この絵馬は、早いもの順でありがたく頂戴できるのだ。ここ数年、この絵馬目当てに欠かさず来ている(不謹慎なやつー)。
昨年1年の健康と安全に感謝し、今年もまた健康で事故なく無事に家ができることを祈願し、夫と1枚ずつ絵馬をいただいて帰る。そのうちの1枚には「安全祈願」と書き足して、新築中の家に玄関に画鋲で止めた。この絵馬は、その後ずっと玄関にある。
一夜開けて元日の朝。雲ひとつない素晴らしいお天気。建築途中の家の小屋裏に上がると、屋根の垂木の隙間から山々がきれいに見える。よく見ると手前の山の向こうには雪をいただいた富士山のてっぺんだけがかろうじて見えている。野地板を張ってしまったらもう見えないから、この風景がここから見えるのはあと数日だ。
お屠蘇とお雑煮をいただき、朝からほろ酔い気分。夫も私も東京生まれなので、かつお出汁のおすましに焼いた角餅。具は鶏肉、小松菜、なると、三つ葉、口取りにゆずを散らしたシンプルなものである。
あたたかいうちに同じ市内の二宮神社と玉泉寺を散策し、小腹がすいたのでラーメンを食べて帰宅。午睡をむさぼったあと、飲んで食べて正月の夜は更けていく。その間夫は、懐中電灯片手に数回工事中の家の見回りにいく。暮れに現場監督さんが冗談半分で「お正月はどこへもいらっしゃらないんですか? じゃ、現場監督お願いしちゃおうかな」と言ったのを真に受けて、「現場監督は忙しいんだよ」とすっかりその気になっている。定期巡回、がんばってね>現場監督代理さん。
●1/2(土) 冷蔵庫を見にいく
快晴。8時起床。しばらくぼんやりしたあと一念発起して着替えジョギングにでかけたものの、昨日のアルコールが抜けきらないようで体がキツイ。年とともにお酒に弱くなっているような気がする。安上がりでよい。風が冷たいけれど、日溜まりはあたたかく気持のよい朝。帰宅してお風呂から出るとお屠蘇とお雑煮の準備ができている。極楽極楽。
午後から、映画鑑賞のため立川へ。「アルマゲドン」は文句なしに面白く、あっというまの2時間半。
帰り道、多摩テッククアガーデンに温泉浴に行こうかどうしようかと言いつつ、温泉は止めて八王子のムラウチ電気に冷蔵庫を下見に行く。
新しい家のキッチンの冷蔵庫置場の幅は約80センチ。これはけっこうたっぷりある。奥行きは65センチで最近のシステムキッチンの奥行きと同じなのだが、これは失敗である。最近の冷蔵庫の奥行きは、ほとんど70センチなのだ。おまけに、右隣に奥行き45センチの壁を隔てて並べる予定のカウンターの奥行きが45センチなので、並べるとかなり段差がついてしまう。そのほかにもキッチン入口の開口部の幅のことなどがいろいろからみ(説明するには図が必要になるうえ、長くなるので省略)、問題が起きている。キッチンにはあれほど時間を費やしたのに、思わぬところに落とし穴があった。不覚。
悲しんだところで今更どうにもならないので(この段階で、あそこはこうすればよかった、と思う箇所が他にもいくつか出ているけど、そこも同じ)、ここに置いていちばん使い勝手の良さそうな冷蔵庫を選ぶため、見に来たのだった。
候補に上げていたのはナショナルの3機種。Tantシリーズの薄型タイプ(幅88.5センチ、奥行53センチ)、The Rシリーズの450(幅67.5センチ、奥行66.3センチ、3ドア)、同じくThe Rシリーズの400(幅60センチ、奥行66.3センチ、2ドア)。近所のいくつかの電気店を見たが、3機種ともそろっていたのはムラウチ電気だけだった、えらいぞ>ムラウチ電気。
このうち、薄型タイプが通路のじゃまにもならず、前面もでっぱらず、いちばん良さそうな気がしていたのだが(ただし、幅が広いのでカウンターとの間の壁を取り払う必要あり)、右側の方が大きく開く扉が通路を塞いでしまうので、現物を見てあえなく却下となる。The Rシリーズの2機種のうち、400は片開き、一回り大きい450の方は観音開き。どちらの使い勝手がよいか、うーむ、難しい。
せっかく来たので、予て目を付けているエアタオル(コードネーム「ぶぉーん」)の性能チェック。手を濡らして来て、これを乾燥させる能力を調べるというものだが、ふだんめったに使わないものなので(エアタオルがあるようなところに行かないから)、この程度で十分なのかはたまた力不足なのか、客観的な判断ができない。とりあえず、私の主観的な判断だけを申し上げると、まあ、この程度なら使えるんじゃないかな、たぶん。
せっかくついでボーズとヤマハのスピーカーシステムのカタログをもらい、格安LANカードを買って(これでFMV-BIBLOからもルータ経由でインターネット接続が可能になった)、ファミリーレストランで格安ステーキを食べて帰宅。なかなか有意義なよい1日だった。夫が買った年末ジャンボ宝くじが当たったこともわかったしねっ(1万円も! ただし投資額は9000円(笑))。
●1/3(日) 冷蔵庫で今日も悩む
8時半起床。今日も快晴。三が日はずっといいお天気だ。
朝風呂を入れようとして突然思い立ち、朝食前に檜原村の温泉センター「数馬の湯」に行くことにした。9時出発。「もしかしたらte.さんも来ているかしらん?」などと思いつつ45分ほどで到着。通常は10時からだが、三が日は特別営業で朝9時から。すでに一風呂浴びて帰る人もいる。よし、来年は一番風呂を目指そう。
お風呂で出会ったかわいい女の子と素敵なお母さんは、今朝小平(東京都小平市)を出てきたという。te.さんの奥様? まさかねー。
ゆっくりお風呂につかって、1回100円のマッサージ椅子で暮れの疲れを癒したらおなかがペコペコ。とても家までの小1時間我慢できそうもないので、食堂でサービスの樽酒(五日市の「喜正」というお酒だ)を飲みつつ舞茸てんぷらうどん750円を食べる。うどんは美味。わさびもホンモノで言うことなし。ただしてんぷらは冷たくて、味はいいけどこれはイマイチ。なお、温泉センターの入場料は大人800円。バスタオル持参でどうぞ。お土産には檜原村特産の「ゆずワイン」がオススメ。
いいお天気なので、同じく檜原村の払沢(ほっさわ)の滝に寄ってみる。何度見ても素晴らしい滝だ。村では10年ほど前から完全結氷日を当てる「氷瀑クイズ」というのをやっているが、果して今年は凍るだろうか。ちなみに、クイズが始まってからは96年2月に1度凍ったきりである。
滝入口の駐車場から奥へ続く道に、峠の茶屋の案内が出ていた。この道は1度も行ったことがないので急な山道を進んで行ってみた。途中から舗装も切れ、「ほんとにこんなところに茶屋が?」と思ったが、ちゃんとあった。感動的。ここは浅間尾根にあたり、北側には、山々と北秋川沿いの集落が一望できる。山の向こうは奥多摩町だ。尾根の南側から東を望むと、新宿副都心のビル群がはっきり見える。70歳になるという茶屋のご主人にコーヒーを入れてもらい(200円也。ただしインスタント)、しばし絶景を堪能した。浅間尾根は中学校の遠足以来だし、ここまで車で上がれるとは知らなかった。春になったらお弁当持ってハイキングに来よう。それまでには、我が家は完成しているはずだ。
1時半帰宅。お雑煮で昼食後、懸案の冷蔵庫問題を解決すべく、関係資料一式を持って休み中の新築現場に向かう。夫は廃材を使って冷蔵庫の実物大ダミーを作成。大きな廃材は数日前に近所のおじさんにあげちゃったので、端材をツギハギして作った、ちょっと触ると崩壊しそうなシロモノ(笑)。私はチャコ(洋裁で布にしるしを付けるためのチョーク)で、2階の床にキッチンセットや冷蔵庫の位置を書き込んで行く。たぶん9ミリの石膏ボードを張るだろうという前提で、その分を勘案して線を引く。冷蔵庫の扉を開けたときにどこまで来るかもチェックする。
シンク脇の壁の長さが、やっぱりおかしい、明らかに平面図より長すぎる。冷蔵庫脇の壁は、取らずにおいてもいいかもしれない。冷蔵庫奥行きのでっぱりは、400でも450でもかろうじてなんとかなるだろう。観音開きの450の方が使いやすそうだが、右開き分は通路を塞ぐので、キッチン全体の使い勝手を考えると片開きの400を左開きで使うのがベストかもしれない。ただし、ドアが重そうだが。あと不明なのは、床暖房のために何センチ床が上がるかだ。……というわけで、6時までかかって以上のような結論に達した。冷蔵庫の件は、これでいったん保留とする。ああ面白かった。
残る懸案事項の第1は、情報配管だ。これは手ごわいぞ。
夕食は、磯部巻きとありあわせのものをかき集めたアラカルト。そこそこ美味。特に漬かり過ぎて酸っぱくなった白菜漬が美味。私は酸っぱいものが好きなのだ。
夫は今日で年末年始の休暇が終わる(私は明日まで休み)。24時30分。寝る前の定期巡回を終えた夫から、現場監督代理の職を委任される。ちと頼りないけど、がんばるからね>夫。
●1/4(月)ひとりの休日
快晴。夫は今日から仕事始め。私の休暇の最終日は、たったひとりでちょっと寂しい1日なので、建替日記の空白部分(着工までの経過)について記憶を頼りに時系列で書き留めてみた。結局、丸1日これでつぶれた(笑)。
内容は、2章に掲載ずみ。
●1/5(火)仕事始め 建て方14日目:屋根下張り合板張り
晴れ一時曇り。寒い。
今日から仕事。現場監督さんも今日からとのことなので、早速連絡をとり、15日の検査のことや、9日に立ち会って確認したい事項などを伝える(セコムも9日に窓やTAの確認に来るとのことだった)。電気屋さんは20日の水曜日に来るのだそうだが、立ち会いのための休暇が取りにくいのでできれば土曜日にしてほしいこと、配管の件で事前に電気屋さんと一度会いたいことを伝えると、10日に電気屋さんも来てもらうように連絡してもらえることになった。予定では、屋根の足場も9日の午前中に組まれるという。
年末の仕事の続きが忙しいが、今日だけは16時で終了し、全員で新年会のために車で15分ほど離れた新年会場に移動。
私は自宅が会社と新年会場の間にあるので、いったん車を置きに戻り、父の車に拾ってもらうことになった。表通りから右折し、突き当たりT字路の正面が我が家の建築現場(駐車場はそのすぐそば)。近づくと、あれ?玄関部分に打ち付けておいた合板が外されている。現場監督さんでも様子を見に来たのだろうか?と思いつつ駐車場に目を転じると、Hさんのトラックが置いてあるー。明日からだって言ってたのに〜〜〜。
あわてて車を置いて現場に急行し、玄関の屋根の上に向かって「Hさ〜〜ん」と声をかけると、あらら、Hさんじゃない。息子さんだった。ちょうど足場から降りてきたHさんを見つけ「明日からって言ってたじゃないですかぁぁ」と言うと、「だいじょうぶ、明日も来るから」と軽くかわされる。「だいじょうぶ」ってなんのことだー。後は話し相手になってくれない。もう屋根の上の人だ。
1枚目の屋根合板は、ほとんど張り終わっていた。このまま見ていたかったのだけれど、ほどなくお迎えが来てしまったので、後ろ髪引かれつつ新年会へ。うーっ。新年会なんか行きたくないー。新年会の間も気になって仕方ない。7半時に帰宅すると、もう真っ暗だった。
夫は今夜、明日の出初式に備えて泊り込みのため、夜の定期巡回は1人。もうすぐHさんともお別れなんだあ…としんみりしてしまう。
昨日から書いていた空白の半年部分の日記の続きを完成させ、精根尽きてベッドに倒れ込む。これで懸案事項がひとつ片づいた。それにしても、馬鹿だなー。
●1/6(水) 建て方15日目:Hさんさようなら
曇りのち晴れ お昼ごろから暖かくなる
久しぶりに早起きし、ポットにコーヒーを詰めて家を出る。トラックが付く前に車を移動しておかなければならない。ガチガチに窓ガラスは凍りついて真っ白。日中は暖かくなりますようにと、祈るような気持。
しばらく昨日の工事の結果をいろんな方向から眺める。西側の屋根は、もう2枚目の合板を張り始めていた。「あとでやっといてやるから」と言われた壁の枠組みの補強も終わっていた。
屋根には、最初の合板の上に垂木と同じ方向に細長い板を一定の間隔を開けて並べ、その上に同じ合板を張って行く。天草産業の家は、断熱のため屋根(と壁)に現場発泡ウレタンを吹くのだが、屋根の下地張りの合板の上にすぐに屋根材を張ると蒸れてしまうのだそうで、そのため合板を、少し隙間を開けて2重に張り、通気層を取っている。軒先から入った空気が2枚の合板の隙間を上昇しててっぺんで抜けるようにするらしい。Hさんの話だと、天草独特の施工だそうだ(ただし、手間がかかる分高くなってしまうのは否めない)。お昼休みに聞いた話では、合板と合板の隙間は広すぎてもだめで、空気が流れず留まってしまうのだそうだ。隙間を何ミリにするかは、いろいろ研究して一番いい数値を割り出したとのこと。私は何ミリか教えてもらったけど、企業秘密に属することかもしれないから、ナイショ。どうしても知りたい人は、天草産業で建ててください(笑)。先輩のMさんからいただいた年賀状には「AMAKUSAの家はスゴイ」と書かれていたけれど、私はまだ住んでみないとなんともいえないので、ほんとにスゴイかどうかは現時点ではノーコメント(笑)。
屋根の近くまで行けないので(流石に足場に登る勇気はない。もし事故でも起こしたらたいへんだし)、天窓から顔を出して見たりする。屋根下地用合板の厚みは12.5ミリ(と書いてある)。畳1枚よりも大きい。輸入品なのは、国産だとこの大きさがないかららしい。
いつもは7時半頃に来るHさんが今日は遅いなーと思っていたら、1台のワゴン車が家の前に止まり、地図を見ながら確認している。どうも工事関係者のようだ。車から降りてきたのは私と同年輩の男性で、屋根屋さんだった。下見に来たのだという。屋根が大きい上、勾配が急なので驚いているが、周囲の状況からすると、電線がじゃまな以外は環境に関しては工事しやすいと喜んでいた。近隣の様子(近所に1軒だけ気難しい家があること)や、駐車場のことなどを説明する。
8時にHさんが到着。早く来ても霜があると仕事にならないからだそうだ。次の仕事の開始が早まったため、昨日は急遽息子さんに助っ人を頼んで来たとのこと。できれば暮れに二人掛かりでやって年内終わらせたかったが、息子さんも自分の現場が忙しくて頼めなかったそうだ。
屋根屋さんとHさんは懇意の間柄らしく、冗談を言いながら仕事の引き継ぎについて相談していた。「あそこんとこはこれこれしかじかにしとくから」「そうしてもらえると助かるなあ」なんて話がしばらく続く。
我が家の場合、大屋根にこだわっちゃったので、屋根工事がたいへんらしい。ひとしきりそんな話が続く。フツーの家の倍は屋根の面積があるとのこと。「こっち側の屋根を半分に折って反対側にかければフツーの家の屋根ができちゃうからね」って、たしかにそうかもしれない…。フツーの家の2倍まではいかないが、2倍近い面積があるとのことだった。張り終えるまで4日はかかるだろうと言われる。見積書によれば、6寸勾配(切妻)が4.49平米、10寸勾配(〃)が156.2平米となっている。数字を見てもピンと来ないけど。トップライトは東側のみ2か所。屋根屋さんはトップライトがない方が仕事がらくだそうだが、大工さんは、トップライトのところから材料を上げられるし、足場にもできるので、ついててくれる方が仕事がやりやすいらしい。また屋根屋さんの話だと、大工さんの仕事の仕方によって、屋根が張りやすいかどうかに大きな影響があるらしい。「Hさんの作った屋根は仕事がやりやすくて助かる。中にはひどいときがあるからねぇ」という話を聞き、なんだか私まで鼻が高い。
日当たりがいいから、東側の霜はすぐに溶けることとか、気難しい隣家のことなども申し送られる(笑)。全体に仕事が増えてきているから今年は忙しくなりそうだ(しばらくすると公庫の金利がもう少しすると上がるから駆け込みで契約が増えるだろうし、建売の工事の仕事が増えてきている)なんて話も。「忙しくなると、短期間に何棟もこなすために手抜き工事が増えたりするんでしょうか?」と問うと、ふたりとも「そんなことはない」と断言された。受けた仕事はちゃんとやる(手抜きをするような人は最初からしている。そういう人は論外)、ただし、工期が延びることはある、とのこと。余裕をもった日程を組めないから、材料が入るのが遅れたり荒天だったりすると引き渡しが遅れることがあるようだ。
Hさんの息子さんが吹き抜けから落ちて怪我されたときの話とか、Hさんも何度か落ちたことがあるけど運良く怪我はしなかったなんて話とか、このままいつまでも立ち話をしていたいのだが、私は時計が気になる。結局、会社に10分遅刻した(途中、寝過ごしたと言い訳の電話を入れた。ゴメンナサイ)。
お昼休み、いつもより早めに現場に飛んで行く。いつももう午後の仕事が始まっているのだが、さすがに今日はお昼休み中。屋根の話、明日からの仕事の話、今までのいろんな話など、話は尽きない。そういえば、Hさんの仕事中、1度も雨が降らなかった。たいてい1日か2日は合羽を来てやるのだけど、今回は1度も合羽を着なかったし、風が強くて来ても作業できないなんてこともなかったという(クリスマスイブの日だけは、相当な風だったけど、2階の壁はちゃんと立っていた)。お天気の神様に大感謝。
「記念に写真を撮らせてくださいよー」とお願いしたけれど、「写真嫌い。娘の結婚式のときだって逃げ回ってたんだから」と言ってどうしても撮らせてくれない、いぢわる〜。「夕方私が戻るまでは絶対に帰らないでくださいね」と念を押して、仕事に戻る。夫にも、Hさんは今日で最後だからなんとしても早く帰って来るようにと電話を入れる。今朝は早朝出勤(5時半)だったので、その分早く出られるだろうとのことだった。よかった。いっしょにお別れが言えるね。
定時に会社を飛び出してややスピード違反気味ですっ飛んで帰る。夫の方が30分ほど前に着いたようだ。すでに工事は終わって、最後の点検と掃除が残っているだけだった。電動式の各種工具や釘の箱や梯子や夜間作業用のスポットライトなどを積み込んでから、これからのことを聞いたり、設計図のどこがおかしかったかなんてナイショの話もちょっとしてもらって、だんだんお別れの時が近づいてくる。
7時。「もういいかな?」と最後のスポットライトが消える。「春になったら、必ず見に来てくださいね」と約束。スイートピーの小さな花束は、毎朝6時に家を出ていたHさんに欠かさずお弁当を作っていた奥様へのささやかな感謝の気持。
延べ15日間、ありがとうございました。明日からはほんとうに寂しくなるなあ。お正月休みのあいだも、屋根を見上げるとHさんがいるような気がしていたけど、今日でほんとに最後なんだなあ。結局、1日1度は必ず顔を会わせていたことになる。祭日が入ったり、休みの日も工事だったりして、そのうち8日間はベッタリくっついて見学していた。こんな施主はまずいなかったんじゃないかと思う(笑)。ほんとうに楽しい毎日だった。うーん、なんだかテーブルに並んだごちそうの1番おいしいところを1番最初に食べちゃったようで、後がちょっと物足りなく感じるかもしれない、変な例えだけど。
解体から2か月、工期のちょうど半分まで来たところだ。明日からはいろいろな業者さんが入ってくるから、全員と会えるというわけにはいかないだろう。でも、自分の家がどんなふうにできていくのか、どんな人が作ってくれるのか、できるだけ見届けて、できれば工事に関わるすべての人と顔を会わせ、言葉を交わしたい。何年経っても、ここの工事はあの人がやってくれたんだなあと思い出せるように。
あと半分、事故なく無事に終わりますように。そして、また素晴らしい出会いがたくさんありますように。