【1】プラン決定まで

1999年〜2000年春、やっとプランが決まるまでの記録。

 99年春 当初の案

 我が家は南北が道路に面し、玄関は北、リビングが2階にあり、庭は南側にとった。家を設計したときの計画では、この庭に面してウッドデッキを作ることになっていた。バルコニーからはウッド階段で庭に降りられるので、ウッド階段を降りきったところがウッドデッキ。バルコニーの下は洗濯干場。高さは、1階のドアに合わせて約65センチ。幅約7.5メートル、奥行きは一番広いところで約2.5メートルである。

庭とウッドデッキの図。上が北。

立面図(南面)

立面図(西面)

 家は99年3月に無事完成したが、まだウッドデッキがないので、大工さんが中空で切れているウッド階段に仮設の階段を3段分作ってくださった。

 この段階では、島田さん(我が家のDIYの師匠である隣家のご主人)が赴任先から5月に帰国されたら、梅雨の間に設計図を完成させ、梅雨明けから工事にかかり夏休み中には完成……のはずだったのだが、私がもっと大きいのがほしい、中にハナミズキを入れたい等々わがままを言ったため、計画段階でストップしてしまったのある。
 たまたまウッドフェンスを作らなければならなくたったこともあり、ウッドデッキの練習も兼ねてまずはフェンスを完成させ、ウッドデッキはそれからということになった(ウッドフェンス作成顛末記はこちら)。

 99年秋 プロに依頼

 さて、大きくするとはいっても、どんなデッキにするか、それにはまず、今はまるで植木畑のようになっている庭をどうするかをきちんと考えなくてはいけない。なんで植木畑みたいかというと、建て替えのときに家の南以外にあった植木を開いているところにてきとうに植えてしまったからだ。都道との境は生け垣にしようということだけは決まったが、それ以外はまったく決まらない。大きめのウッドデッキがあって、花壇以外のところにはレンガを敷き詰めて、できるだけ自然に近い庭にしたい。ウッドデッキは、庭でバーベキューをするときに庭とデッキを行ったり来たりすることができるような形にしたい。漠然とそんなふうには思っているのだが、夫も私もでは具体的にどうするかということになると、皆目見当がつかない。そうこうしているうちに、春に北側に植え替えたあとずっと元気がなかった小さいハナミズキが完全に枯れてしまった。かわいそうに…。ハナミズキのあとには、株立ちの姫シャラがほしい。これだけでは寂しいので周囲のインターロッキングをもう少し剥いで背の低い常緑樹も植えたい。結局、そういうことも含めて全体のデザインと設計をプロに依頼しようということになった。

 とはういうものの、いったいどこに頼んらいいのだろうと途方に暮れていた10月初め、たまたま名刺の印刷を注文しに来た方が、肩書きに造園・庭整理全般と入れていたので、まずは庭木の剪定を依頼しお話を窺うことにした。この馬場さんは年配の方で、今まで趣味でやっていた庭仕事をこれから本格的にやっていこうと思っていらっしゃるとのことで、格安で剪定を引受けていただいた(庭は、3日間植木屋さんが入って、信じられないほどさっぱりした。今までいかに何もしていなかったかが、よくわかった)が、デザインや設計までは無理のようだ。
 さて困ったと思っていたとき、先日買ったガーデニングの本「小さな庭のガーデンデザイン プロが作った最新実例集」(主婦と生活社)の「今活躍中のガーデナー&ガーデンデザイナー29人」のページの中に、多摩地区周辺の人が何人かいるのを見つけ、その中のお一人に電話をしてみた。できることは自分たちでやりたいので、ウッドデッキを含む庭全体のデザインと設計、および、庭木を植え替えたり、新しく植えたりすることも併せてをお願いしたいと伝える。後日打ち合わせの日程をご連絡いただけることになった。10月18日(月)のことである。

バルコニー西端から見た現在の庭

一番大きな木がウッドデッキに取り込むハナミズキ

西南方向からの撮影

 99.12.24(月) 林さんと第1回打ち合わせ

 午前中、(有)林庭園設計(八王子市横川町)の林さんが最初の打ち合わせ兼様子見に来てくださる。かないまるさんと雰囲気の似た、がっしりした体つきの男性で、一目見て、「この人なら!」と、そんな気がした。

 打ち合わせは2時間近くかかっただろうか。まずは家の周囲を一回りし、続いて庭の現況を見ていただく。その後、家の中に移動して具体的な話に入る。初めは林さんに何をどうお願いしたらいいか不安だったが、いつのまにかそんな心配はどこかにいってしまった。いろいろなアイデアや樹木に関する知識の豊富さは「流石プロ!」と関心させられることばかりで、お願いしてほんとうによかった、と、もうすっかりその気になっている。植木の剪定をする前にお会いしたかった。いや、家を建てる前にお会いしたかった。もう一度家を建てることがあったら、今度は必ず事前にご相談しよう、と思う(果たしてそんな機会があるのだろうか?)。

 庭にかける予算は、自分たちで施工予定のウッドデッキ、レンガ敷きなどの材料費まで含めて200万円くらいでできたらと思っている。先日ハナミズキを枯らしてしまった経験から、庭木の移設や生け垣の施工もお願いする予定で、どのくらいかかるのか心配だが、やり方さえわかればできると言ってくださり、あらためて、よい人にお願いすることができてよかったと思うのだった。
 「北側(玄関回り)だけは年内にできるとうれしい。クリスマスのイルミネーションが飾れるように」とお伝えして、最初のプランができるのを待つことになった。

 99.11.15(月) 林さんと第2回打ち合わせ/最初のプランできる

 19時半ころから21時過ぎまで打ち合わせ。林さんがお忙しくて、平日夜の打ち合わせとなる。途中夫が帰宅し、いっしょにお話を伺うことができてよかった。

 図面を拝見する。
 ウッドデッキは、すごいっ、ばかでかい。しかし、一目見て気に入ってしまった。
 デッキは2段になっていて、バーベキューのときなどはこの段差に腰掛けることができるように設計されている。バーベキューの炉はデッキに隣接して半円形に敷き詰めたレンガの上に作るようになっているので、これなら火の始末も問題ない。すごいぞー、これは。

 私たちにはとてもここまで大きなものは考えられなかったと思う。思いもしなかったし、そもそも最初から無理と決め付けてしまったろう。また、お風呂場の目隠しが窓を完全に覆ってしまわないようになっているのも、玄関脇インターロッキングを一部残して通り抜けができるようにするといったアイデアも、絶対に思いつかなかったことだろう。まだ今日で2回目だが、林さんにおまかせすれば間違いないと確信する。
 その他、生け垣に使う予定の木の候補を説明してもらったり、玄関脇に使う灌木や下草を選んだりする。玄関脇は、工事も含めて準備ができ次第工事にかかってもらうことにした。なお、デッキは、よく考えると段差が2段では落差が大きすぎると思うので、もう1段増やしてもらわなければいけないことに気づく。そのへんはお任せすることにした。次はパース(透視図)を書いていただけるそうだ。
 しかしなあ、こんな大きいとデッキの材料だけでもかなりのものだろう。形も複雑で、難工事が予想される。前途多難、かもしれない…。

林さんからの最初の図面
(に着色したもの)

※図面左が北。


※1段目のデッキの白く抜いた部分には、バルコニーと階段の柱が入る

 

 99.12.4(土)6(月) 北側庭植栽工事

 ウッドデッキとは直接関係ないけれど、ウッドデッキのデザインをお願いした林さんに、玄関ポーチ脇の郵便受けの周囲の小さな植え込みの設計・施工をしていただいた。北側のシンボルツリーとなる姫シャラが1本。その下に常緑の低木やグランドカバー用の下草などがきれいに植えられて、見違えるようになった。夫は「さすがプロだねぇ」というけど、でも、株立ちの姫シャラにしたいといったのも、その下に低い常緑樹を植えてこんもりさせたいと言ったのも私なんだぞー。ただ、そこまでは考え付いても、それを形にすることができないのが素人の悲しさ。林さんにお願いしてほんとによかったね、と、お風呂に入ってビールで乾杯し完成を祝う。
 ひとつだけ気になるのは、ポールの前に置いたゴールデンクレストが浮いていること。とってつけたようで、林さんにやっていただいたところと雰囲気が合わない。なんとかしないといけないのだけど(実際、とってつけたんだからしかたないが)、他にいい案が浮かばない。とりあえずしばらくはこのままにしとこうということになる。

 99.12.12(日) 3段への道

 夕方、林さんに電話を入れる。ウッドデッキは高さからすると全体を3段にしないといけないが、最初の段をどこまでにしようかと夫とPhotoshopで色を付けながらいろいろやっていたら、どうも単純に線引きしただけではまずいような気がして来た。もしかしたら、全体の形からもう一度検討しなければいけないかもしれない。パースを書いていただくことになっていたが、その前に再度打ち合わせしたい旨お願いした。いずれにしても、来年になってから。

 99.12.19(日)晴れ FDIYウッドデッキセミナー

  7時半起床。9時6分の電車に乗る。10時半ころお茶の水到着。11時半集合にはだいぶ間があるので、ドドールでJun.にコーヒーをごちそうになる。今日のウッドデッキセミナーの会場は神田錦町。地図の通りに来たのに目的地がわからず、通り越して神田警察の通りまで出たところで神野さんとイチローさんにお会いし、いっしょに会場に。会場はたった今前を通りすぎて来たところにあった。

 コーヒーをいただきながらしばらくLANの設定をしたり雑談。ROYさんには御著書にサインをしていただく。ミーハーなワタシ。その後、ほかほか弁当で昼食。
 セミナーは、ただいま作成中の牛島さんに続いてただいま計画中の私とミューさんが発表。続いてインチャネさんからの報告が終るともう4時近かった。チャット大会のあと、宅配ピザとビールで忘年会。イチローさんの作ったFDIYの焼き印を押したりと、わきあいあい。みんなで後片付けと掃除をして7時にお開き。
 FDIYのオフは初めてて、もちろんみなさんとも初めてお会いしたわけだけど、セミナーも会議室のあたたかい雰囲気とまったく同じで、とても楽しかった。また、たくさんのヒントをいただいて非常に有意義な一日だった。

 駿台下でみなさんと別れ7時半にお茶の水着。立川で買い物して9時帰宅。帰宅後一番に焼き印を見せたのはいうまでもない。さて、いつになったらこれを飾れる日が来るのだろう。

 00.1.22(土) 林さんと第3回打ち合わせ

 19時半林さんが来る。ウッドデッキの第3回打ち合わせ。林さんがデザインを考え来てくださっていて、そこでまだいろいろ相談しながらデザインはほぼ決まる。もう一度図面を書いていただくことになる。その他、ウッドデッキの材料と耐久性のことなどでいろいろ話をする。注入剤でどのくらいもつか、特に雨の当たるところは、不安があるという。枕木に使う材木をもっと薄く製材したものが最近は入って来るので、それを使えるかもしれないという話をうかがって、それを使うと材料費がどのくらいかかるか見積もっていただくことになる。最後にいっしょに庭に出て、ベランダと階段の柱の状況などを確認して打ち合わせ終わり。21時くらいになっていた。

 00.2.16(日) 林さんと第4回打ち合わせ/パースまでできる

 南側都道に歩道がだいぶ形になってきた。ちょっと待てよ。都道の歩道が、我が家の敷地より低くなっていて、このままでは雨が降れば土が歩道に流れ出してしまう。まずいぞ。というわけで、西建(西多摩建設事務所)に電話をしたのが2/2だった。

 今日は河鹿園帰りにお昼から林さんの事務所で打ち合わせ。
 到着すると林さんが門のところにいらしたので、ちょうどいいタイミングだった。と思ったら、奥様がお留守で家に入れないのだという。わはははは。笑っちゃいかん。カギといっしょに奥様が到着するまで、鉢植えの植物についていろいろ教えていただく。小さな「つる日々草」(カタカナ名は聞いたけど忘れた)を1本いただく。
 打ち合わせ13時まで約1時間。先日打ち合わせで決めたように、平面図とパースができていた。

※家に接している部分の長さは約6.5メートルである。

  続いて、林さんが候補に上げている東南アジア産の材木(広葉樹)を見せていただく。ずっしりと重く、固い。いかにも丈夫そうだが、扱いが大変そうでもある。枕木にも使われる木だそうだ。名前はどうもよくわからないのだが、フローリングの価格表にある名称からすると、どうも「中国樺桜」ではないかと思われる。一番の問題は金額なので、使えるかどうかまだわからないが、だいたいの見積りをこの材木と、レッドシダーの両方で出してもらうことになった。自分達でも材料がどのくらい必要か拾って見て、天草さんに見積りを出してもらう「つもり」、である。ちゃんとできるか、ちと心配。

 図面は、着色したものとしてないものと2種類いただいたが、してない方は、その日のうちにお隣の師匠・島田さんのところへ届けられた。島田さん、頼りにしてます〜。

 なお、都道の歩道が、我が家の敷地より低くなっている件を相談したところ、補償工事をしてもらえるのであれば、土止めのブロックは敷地の少し内側に施行し、歩道側は低くして植え込みが作れるようにしておくといいとアドバイスいただく。なるほどっ。
 その後、2/9に西建から電話があり、土止め分の工事費は補償されるとのこと。よかったよかった。詳細は後日打ち合わせだそうだ。

 というわけで、続きは第2部へ。